マイクロソフトは、AcrobatをOneDriveに接続可能にしたと発表。PDFファイルを、保存したOneDriveから直接開き、編集できるようになる。
米マイクロソフトは2016年5月25日(米国時間)、「Adobe Acrobat DC」を「Office 365」に統合できるようになったとActive Directory Teamブログで発表した。
統合は、「OneDrive」と「Azure Active Directory(Azure AD)」を使って実現する。AcrobatをOneDriveに接続することにより、PDFファイルをOneDriveから直接開いたり、編集したりできるようになる。ファイルをOneDriveに置いたまま作業可能で、編集のためのファイルダウンロードや、保存のための再アップロードが必要なくなる。
マイクロソフトによると、AcrobatとOffice 365が統合可能になった最初の1週間で、既に800社以上の企業が、Azure ADでAcrobatをOffice 365アカウントに接続したという。
今回のAcrobatとのフェデレーションでは、Azure ADで業界標準の「OAuth 2.0」プロトコルを使用し、顧客のAzure ADテナントとOffice 365データへのアクセス許可を付与することで実現している。OAuth 2.0はAzure ADへの実装において、サードパーティーのWeb APIと顧客データを保護するように拡張されているという。
Azure ADアカウントによって、Acrobatとの手軽なSSO(シングルサインオン)を実現し、別途サインインプロセスなしでAcrobatの機能に透過的にアクセスできるようになる他、セキュリティもAzure ADの機能によって保護されるとマイクロソフトは述べている。
AcrobatをOneDriveに接続するには、AcrobatまたはAcrobat Readerのホーム画面で左側のペインの「アカウントを追加」を選択し、OneDriveアカウントの下の「追加」をクリックし、自分のクラウドサービスの資格情報を入力し、「サインイン」をクリックする。
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