契約もしていないし働いてもいませんが、お金は払ってください。売り上げ期待していたんですから「訴えてやる!」の前に読む IT訴訟 徹底解説(28)(2/4 ページ)

» 2016年06月20日 05時00分 公開

個別契約をしなかった発注者に道義的な責任はあるのか

 判決文を見る限り、下請けベンダーに後続フェーズの契約を断られるような非は見当たらないし、全フェーズの発注と作業を前提に基本契約を締結している。一方的に契約を結ばないのは“道義的”に見て問題があるようにも見える。

 一方、基本契約にはもともと、「作業の内容」「成果物」「金額」などが記載されていない。フェーズ3、4の個別契約がない以上、下請けが支払いを求める根拠もないようでもある。

 裁判でも意見が分かれたようで、第一審の東京地裁と第二審の東京高裁で異なる判断が示された。結果的に高裁の判断を双方が受け入れたが、それだけ微妙な判断だったといえるだろう。

 まずは地裁の判決から見ていただこう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

AI for エンジニアリング
「サプライチェーン攻撃」対策
1P情シスのための脆弱性管理/対策の現実解
OSSのサプライチェーン管理、取るべきアクションとは
Microsoft & Windows最前線2024
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。