GMOインターネットは、同社のクラウドサービス「ConoHa」の統合監視に、オープンソースの運用統合ソフトウェア「Hatohol」を採用した。
GMOインターネットは2016年8月4日、同社が運営するIaaS(Infrastructure as a Service)型クラウドサービス「ConoHa」の統合監視に、ミラクル・リナックスが支援するオープンソースの運用統合ソフトウェア「Hatohol」を採用した。
Hatoholは、システム監視やジョブ管理、インシデント管理、ログ管理といった各種運用管理ツールのハブとなるソフトウェア。監視ツールとして「Zabbix」や「Nagios」をそれぞれ併用するシステムにおいて、各ツールが収集した監視情報を集約して一元管理できる。
ConoHaは、2015年5月にOpenStackを利用したIaaS型クラウドサービスとして刷新。それ以降、サービスの急速な拡大と拠点の増加に伴って監視対象のシステムが増え、アラート発生時の作業負荷が高まっていたことを課題としていた。日本、米国、シンガポールに構えるデータセンターにある多数のサーバを、効率的に統合監視するための基盤整備を急いでいたという。
ConoHaがHatoholを採用した決め手は、顧客にZabbixユーザーが多く、社内にZabbixに精通する開発メンバーもいたことで、監視ツールにZabbixを採用したこと。そして、これまで同社が利用していたNagiosも併用した監視を一元化でき、かつスケールアウトへの対応も見込めたためとしている。
今後、Hatoholによるシステム監視の一元化をより推進する他に、将来はHatoholを利用して、監視サービスをクラウド上で提供することも検討しているという。
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