マイクロソフトは「Azure SQL Database」の最大パフォーマンスレベルを、トランザクション性能換算で従来の2倍以上に相当する「P15」に引き上げた。
米マイクロソフトは2016年8月3日(米国時間)、「Microsoft Azure(以下、Azure)」上のクラウドデータベースサービス「Azure SQL Database」の最大パフォーマンスレベルを、従来の「P11」から「P15」に引き上げたと告知した。
Azure SQL Databaseには、顧客の用途や課金額別に「Basic」「Standard」「Premium」のサービス階層があり、サービス階層ごとに幾つかのパフォーマンスレベルが設定されている。従来の最大パフォーマンスレベルは、Premiumに設定されている「P11」だったが、マイクロソフトは、Azure SQL Databaseにもより高いレベルを望む需要が急速に高まっている背景から、パフォーマンスレベルをP11の約2倍以上とする「P15」をPremiumに追加した。
パフォーマンスレベルの「P15」では、DTU(Database Transaction Units)が、P11と比べて2倍以上の「4000」となる。DTUはおおよそのデータベーストランザクション量を基準に、実際の測定に基づいたデータベースの相対的な能力を示すもの。P15では、高速なトランザクション処理と高度なリアルタイム分析の同時実行が可能なレベルと位置付けられ、最大データベースサイズはP11と同じ1TBとなる。
マイクロソフトは「P15」レベルを導入した顧客メリット次のように説明している。「P15の導入により、われわれはより広範なハイパフォーマンスワークロードに対応できるようになった。Azure SQL Databaseは、オンプレミスアプリケーションをクラウドへ移行するのに最適なデータベースだ。Azure SQL Databaseのデータベースはビジネスやアプリケーションの成長に合わせてスケーリングできる。また、ワークロード要求の変化に応じて、P15への、あるいはP15からのスケーリングも動的に行われる。アプリケーションのダウンタイムが発生しないことも大きな利点だ」
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