マイクロソフトは、「Azure SQL Data Warehouse」を一般向けに提供開始した。MPPアーキテクチャを基盤とし、大規模なデータ処理が可能である他、「SQL Server」のツールと互換性があるという。
米マイクロソフトは2016年7月12日(米国時間)、クラウドベースのデータウェアハウス(DWH)サービス「Azure SQL Data Warehouse」の一般ユーザー向けの提供を開始したと発表した。
Azure SQL Data Warehouseは、超並列処理(Massively Parallel Processor:MPP)アーキテクチャを基盤とし、大規模なデータ処理を可能とするDWHサービス。特徴は、同社のリレーショナルデータベースマネジメントシステム(RDBMS)である「SQL Server」をベースに構築されているため、カラムストアインデックスやアグリゲーション機能など、既存のさまざまなSQL Serverのツール/機能を利用したデータ分析やクエリが実行できる点だ。
また、PolyBaseの技術を活用することにより、Hadoopシステムに対してクエリを直接実行できる他、同社のビッグデータ分析サービス「Cortana Intelligence Suite」のコンポーネントとしても利用でき、高度なデータ分析につなげられるとしている。
さらに、プロビジョニングとスケールアップの所要時間が短く、一時停止機能を搭載するなど、ユーザビリティも充実させたという。
一連の機能を踏まえ、同社は、Azure SQL Data WarehouseのSLA(Service Level Agreement:品質保証)では99.9%の可用性を保証しているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.