マイクロソフト、「Azure Stack」のTechnical Preview 2を公開オンプレミスでAzureを実現、一般公開は2016年内に

マイクロソフトは、「Microsoft Azure Stack」のTechnical Preview 2を一部顧客に公開。2016年内に一般リリースする。

» 2016年08月16日 11時00分 公開
[@IT]

 米マイクロソフトは2016年8月12日(米国時間)、ハイブリッドクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure Stack(以下、Azure Stack)」のTechnical Preview 2(TP2)を一部の顧客向けに公開した。

 Microsoft Azure Stackは、同社のパブリッククラウドサービス「Microsoft Azure(以下、Azure)」と同じ環境をオンプレミスに構築できるソフトウェア。AzureのIaaS(Infrastructure as a Service)とPaaS(Platform as a Service)の機能、ネットワークコントローラー、ストレージコントローラー、ロードバランサーなどのサービス群、サービスダッシュボードなどを含む環境を自社のデータセンターへ構築できる。

 Azure Stack TP2の一部顧客向け公開に際し、Azure Stackインフラおよびクラウドプラットフォームシステム担当グループプログラムマネジャーのビジェイ・テワリ氏がAzure Stackの技術的な設計目標や、特定のハードウェアと緊密に結びついたソフトウェアの価値、Azure Stackのライフサイクル管理に関する考え方を紹介。「米デル、米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)、Nutanixなどより提供されるコンバージドインフラの出発点としてのAzure Stackの重要性をあらためて認識し、顧客はさまざまな構成の認定ソリューションから選択できるように、多様なハードウェアのエコシステムをサポートし続ける」という。

 さらにテワリ氏は、「クラウドプラットフォームアプライアンスである“Cloud Platform System(CPS)”や“Windows Azure Pack(WAP)”とAzure Stackを、並行して利用できるように統合する。今後、WAPで作成されたSystem Center Virtual Machine Manager(SCVMM)のリソースを、Azure Stackポータルでシームレスに管理できるようにする」と、今後の統合における取り組みの方針も示した。Azure Stack TP2は、2016年内に一般公開となる予定。

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