米ヴイエムウェアは2016年8月30日(米国時間)、同社のOpenStackディストリビューションの新版、「VMware Integrated OpenStack 3(VIO 3)」を、2016年第3四半期に提供開始すると発表した。また、vSphere Integrated Containersでは管理ポータルとレジストリ機能を発表した。
米ヴイエムウェアは2016年8月30日(米国時間)、同社のOpenStackディストリビューションの新版、「VMware Integrated OpenStack 3(VIO 3)」を、2016年第3四半期に提供開始すると発表した。また、vSphere Integrated Containersでは管理ポータルとレジストリ機能を発表した。
VIO 3はOpenStackの最新リリースであるMitakaに対応したが、この新版の最大の特徴は、OpenStack環境の展開を簡素化し、迅速に行えるようにしたことにある。
VIOとは、VMware vSphereにかぶせて利用することのできるOpenStackディストリビューション。プラットフォームがvSphereそのものであるため、インフラ運用担当者はその可用性機能や運用支援機能をそのまま利用できる。一方で利用者は、OpenStackのAPIを活用できる。
VIO 3では管理コンポーネントの最適化により、完全な OpenStack 環境を最低2台の仮想マシンで実行できるようにしたという。小規模なOpenStack基盤であれば、15 分程度で構築できるようになったとしている。新版では、既存のvSphere仮想マシンをOpenStack にインポートできるようになった、このため、vSphere上で運用してきた開発プロジェクトを、即座にOpenStack API で管理できるという。
VIOでは、前バージョンでアップグレード自動化機能が実装されている。このため、VIO 2ユーザーは、VIO 3への移行を容易に行えるという。
米ヴイエムウェアは併せて、vSphere Integrated Containersでマネジメント機能のAdmiralとレジストリ機能のHarborを発表した。どちらもオープンソースプロジェクトとして展開される。
Admiralはコンテナ管理ポータル。vSphere Integrated Containers 向けに提供される。また、HarborはDocker DistributionをベースとしたSphere Integrated Containers 用のコンテナレジストリ。ユーザー管理、アクセス制御、ポリシーベースのイメージ複製、監査とログのサポートなどの機能を持つという。
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