ご存じの方も多いと思いますが、Windows 7/8.1向けの更新プログラムの提供方法(サービスモデル)が変更されました。新しいサービスモデルは、更新管理を“さらにシンプルに”するそうですが、なんだか複雑な感じがします。
Windows 7やWindows 8.1ユーザーの方は、2016年10月12日(日本時間)にWindows Updateを通じて提供された「セキュリティマンスリー品質プログラム」に気が付いたでしょうか。これまで見たことのない名称に、びっくりしたユーザーもいると思います(画面1、画面2)。
ちなみに、前回の「今度こそ本当にさよなら、『Windows 10を入手する』アプリ」で紹介した、「Windows 10を入手する(GWX)」アプリを消し去る更新プログラム「KB3184143」は、「オプションの更新」から「重要な更新プログラム」に変更され、インストール対象として自動選択されました。
Windowsでは「毎月第二火曜日(Patch Tuesday)」に更新プログラムがまとめてリリースされるのが恒例であり、これまでの定例のサービスモデルです。日本の場合は、第二火曜日の翌水曜日です。
Windows 10からはさらに短いサイクルで更新プログラムが提供されていますが、Patch Tuesdayのリリースがなくなったわけではありません。毎日、Windows 10を使用しているユーザーは、1カ月の間に複数回、更新のために再起動を要求されたり、勝手に(非アクティブ時間の設定に従って)再起動されたりして、“また更新かよ?”と感じている人も少なくないと思います。
Windows 10の更新プログラムは「累積的な更新プログラム」であり、しばらく更新されていなかったPCでも、最新の累積的な更新プログラムだけをインストールすれば、セキュリティおよびセキュリティ以外の更新プログラムの適用状態を最新にできるというメリットがあります。
しかし、Windows 10 Anniversary Update以降の累積的な更新プログラムで、少数のユーザーがトラブルに遭遇しているようです。Windows 10の全ユーザーから見れば数字上は少数なのかもしれませんが、影響を受けたユーザーは結構な数になるのではないでしょうか。
そして2016年10月からは、Windows 7、Windows 8.1、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012 R2についても、セキュリティおよび非セキュリティ更新プログラムが、累積的な更新プログラムとして提供されるサービスモデルに移行しました。その第1弾が、2016年10月12日(日本時間)にWindows Updateを通じて提供された「セキュリティマンスリー品質プログラム」になります。
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