WordPressの特徴的な機構として、「テーマ」「プラグイン」という仕組みがあります。管理画面からインストール可能で、コードを書かなくてもテーマとプラグインを組み合わせることでデザインや機能をカスタマイズできます。
テーマは主にデザイン面を担当します。
WordPressでは公式テーマディレクトリが運用されており、「GPLライセンスを順守しているか」「多様なデータが入ったときもページ崩れが起きないか」などの審査を経たテーマが登録されています。
管理画面メニューの「外観」→「新規追加」から公式ディレクトリに登録されたテーマをインストールし、自分のサイトに適用することでデザインを変えることができます。
必ず公式ディレクトリに登録したものを使わなければならないわけではなく、テーマは自分で作成して使うこともできます。自社サイトの制作やクライアントワークにWordPressを使う場合、この方法がよく採られます。
オリジナルテーマの作り方(テーマのカスタマイズ)については本稿の最後で簡単に解説します。
プラグインは主に機能面を担当します。
テーマと同様プラグインにも公式ディレクトリがあり、管理画面メニューの「プラグイン」→「新規追加」からインストールして有効化することで使うことができます。
例えば、ページネーションを実装するプラグイン、sitemap.xmlを生成するプラグイン、WYSIWYGエディタの機能を拡張するプラグインなど実にさまざまな機能を持ったものが登録されており、実現したい機能を持つプラグインをうまく選んで使っていくことで開発の工数を大幅に減らすことができるのもWordPressを使うメリットの1つです。
プラグインページではユーザーからの5段階の評価やレビューを閲覧でき、プラグインを選ぶ際の助けになります。また、メンテナンスが継続して行われており、最新バージョンのWordPressに対応しているプラグインを使うことをお勧めします。
プラグインの例として、サイト制作に便利なものを3つ紹介します。
関連記事やSNSボタンの表示、SNS連携しての自動投稿などさまざまな機能が詰まったプラグインです。WordPress.comの運営元であるAutomattic社が開発しているのでメンテナンスも積極的に行われています。
お問い合わせフォームを作るのに特化したプラグインです。世界で100万回以上のダウンロード実績があり、WordPressプラグインの中でも最も人気の高いプラグインの1つです。開発は三好隆之氏が行っています。
ファイルとデータベースのバックアップを取るプラグインです。プラグインは無料ですが、サービスの利用には月額5ドルからの利用料が必要です。有料ではありますが、開発の工数なし、ストレージの管理なしで安定してバックアップを取ることができるので、バックアップの第1候補となるプラグインです。
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