WordPressのテーマはオリジナルで作ることもできます。簡単にですが、作り方を紹介します。
WordPressテーマとして認識させるには「/wp-content/themes/」ディレクトリにフォルダを作成し、index.phpやstyle.cssの2ファイルが必要になります。
取りあえず、内容は空でも2つのファイルが存在するだけでテーマとして認識され、「外観」→「テーマ」から選択できるようになりますが、style.cssには決まった形式の「コメント」でテーマの情報を記述できます。
コメント内容の形式は「テーマの作成 - WordPress Codex 日本語版」を参照してください。
WordPressのテーマでは、特定の命名のPHPファイルがテンプレートとして表示に利用されます。例えば、カテゴリーの一覧ページは「category.php」、記事詳細ページは「single.php」などです。該当のファイルがない場合は「index.php」が表示に使われます。
テンプレート階層を理解し、出力する内容が近いページはむやみにテンプレートの数を増やさないことがメンテナンスしやすいテーマ作成のコツです。
詳しくは「テンプレート階層 - WordPress Codex 日本語版」を参照してください。
ヘッダーやフッター、サイドバーなどサイト全体で使うパーツは全てのテンプレートに何度も書くのではなく、ファイルに分割してインクルードして読み込みます。WordPressでは「header.php」「footer.php」「sidebar.php」はそれぞれ「get_header」「get_footer」「get_sidebar」関数で読み込むことができ、また決まったテンプレート以外も「get_template_part」という関数でインクルードできます。
WordPressテーマ内のPHPファイルではWordPressで定義された関数を使うことができます。数が非常に多く覚える必要はありませんが、特定の投稿データを取ってくるときは関数名に「the」が付いているなど関数名に一定のルールがあります。データの取得や表示を行う際はなるべくWordPress関数を使うようにしてください。
本稿では、5分でWordPressのことが分かるように、かなりシンプルに解説しましたが、いかがだったでしょうか。もっとWordPressのことが知りたくなったという方は、WordPressは日本でも活発に使われており、日本語情報も充実しています。「WORDPRESS ORG 日本語」には、本稿でもいくつか紹介した「WordPress Codex日本語版」としてドキュメントがまとまっているので、そちらをぜひ参考にしてください。
ファンタラクティブ株式会社 代表取締役 CEO
1987年生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。プロダクトデザイン事務所、Web制作会社勤務の後、フリーランスを経て2014年7月にファンタラクティブ株式会社を設立。複業の働き方で株式会社LiBのチーフデザイナーも兼任。使いやすいプロダクトとしてのWebデザインを得意とし、デザインからフロントエンド、バックエンド開発までを一通り手掛ける。WordPressを通じて出会ったオープンソースの文化に興味を持ち、イベントの運営にも参加。
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