日本オラクルは、Exadataを月額2万1000円から使える「Oracle Exadata Express Cloud Service」を発表。併せて、Oracle Exadata Express Cloud Service上で最新のデータベース管理システム「Oracle Database 12c Release 2」を提供する。
日本オラクルは2016年10月24日、Oracle Exadataで提供される中小規模システム向けのフルマネージド型PaaS(Platform as a Service)「Oracle Exadata Express Cloud Service」、及びデータベース管理システム(DBMS)の最新版「Oracle Database 12c Release 2」をOracle Exadata Express Cloud Serviceで提供すると発表した。
Oracle Exadata Express Cloud Serviceは、中小規模データベースの運用、開発、テスト向けのPaaSとして展開。同社のデータベース専用アプライアンス「Oracle Exadata」を基盤としながら、月額2万1000円からとする中小規模の企業も想定した価格帯を実現した。
Oracle Database 12c Release 2は、「クラウド時代のDatabase as a Service(DBaaS)」をテーマに、マルチテナント、シャーディング、インメモリ技術などを強化したDBMSの最新版。包括的なデータ分析機能も備え、連携するビッグデータ関連サービスも強化される。「Oracle Big Data Cloud Service」で、Apache Hadoop、Apache Spark、Apache Kafka、NoSQLのサポートを拡充。また、「Oracle Big Data SQL Cloud Service」と組み合わせることで、Apache Hadoop/複数のNoSQLデータベース/Oracle Databaseに格納されているあらゆるデータを、各データソースの言語に依存せずにSQLでまとめて検索できる。
今回の発表は、同社がOracle Database 12c Release 2を中核に企業システムのクラウド移行を支援する取り組みの第1弾。同取り組みは他に、「ISV Cloud Readyプログラム」やオラクル・コンサルティングによるクラウド向け新サービスなども提供する。
ISV Cloud Readyプログラムは、パッケージソフトを開発するISV(Independent Software Vendor)を支援するプログラム。クラウドアーキテクチャの策定支援や「Oracle Solution Center」による技術支援の他、専任エンジニアによる検証支援や運用/保守に関する情報提供、販売促進の支援などが受けられる。ISVは、Oracle Exadata Express Cloud Serviceを活用して、独自のSaaS(Software as a Service)アプリケーションを開発できる。
オラクル・コンサルティングは、既存のOracle DatabaseからOracle Database 12c Release 2への移行を支援する新サービスを展開する。企業の次世代システム構想の策定を支援する「Architecture Blueprint and Roadmap for Oracle Cloud」による、新技術やクラウド基盤を活用した既存のIT資産を統合する策の提案を軸に、運用効率の向上やセキュリティが強化されることで、どれだけコストとリスク軽減できるか、そしてこの取り組みによってビジネスに貢献できるかといったコンサルティングを行う。
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