Microsoft Edgeの次期リリースで、Adobe Flashの制御機能が強化される。原則、全てのFlashコンテンツをブロック対象とし、ユーザーには「実行するかどうか」のダイアログボックスで選択させる
米マイクロソフトは2016年12月14日(米国時間)、同社の公式ブログで、Windows 10の標準ブラウザ「Microsoft Edge」で、「Adobe Flash」の実行制御機能を強化することを明らかにした。
今回予定されるアップデートは、Adobe Flashの脆弱(ぜいじゃく)性を踏まえた、ユーザー向けセキュリティ強化策を提供するとともに、Flashと同等かそれ以上の表現ができるHTML5への移行を開発者へ促すのが狙い。マイクロソフトは、「Webサイトにリッチコンテンツやアニメーションを実装するために、これまではAdobe Flashがその役割を担ってきた。しかし最近では表示速度やセキュリティの観点で、HTML5を利用/移行することが望ましい。既にWindows 10 Anniversary EditionのEdgeには、画面の中央以外で使われる広告などのFlashコンテンツを停止する機能を実装している」と述べている。
Edgeの次期リリースではこのFlashに対する取り組みをさらに進めて、全てのFlashコンテンツをブロックする機能を盛りこむ。FlashコンテンツのあるWebサイトにアクセスすると、「今回だけ実行するか、(自己責任の下、このサイトでは)常に実行するか」を問うダイアログボックスが表示される。
これらの施策は、「Google Chrome」「Safari」「Firefox」などの主要ブラウザも同様に取り組んでいる。マイクロソフトは、これらのブラウザ開発企業や米アドビシステムズとも協力して、Webサイトの機能やセキュリティの向上に努めるとしている。
Edgeの次期リリースは、Windows Insider Programに加入しているユーザー向けにプレビュービルドとして間もなく配布を開始。一般向けにもWindows 10の次期アップデートで配布予定とする。
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