Toolkit for CreateJSを使えば、FlashのHTML5書き出しを容易に行える。書き出された後のHTML5はEdge Code CCで編集しよう。
Flash Professional CS6の拡張機能だったToolkit for CreateJSが、「Flash Professional CC」になって標準搭載されました。本記事では、このToolkit for CreateJSによるFlashのHTML5書き出しと、書き出された後のHTML5の編集について解説します。
Flash Professional CCは、Adobe Creative Cloudの無償メンバーシップを登録すれば30日間の体験版が利用できます。
複数フレームを持たないシンボルを作って、シンボルの操作は全てJavaScriptで行うといったワークフローが単純なのですが、今回はあえて複数フレームを持ったMovieClipシンボルをCreateJSに変換して利用します。
マスクを使用した単純なアニメーションのMovieClipを用意します(図1、2)。
複数フレームを持ったMovieClipのシンボルを変換する際には、気を付けるべきことがあります。それは開始フレーム番号の違いです。Flashのタイムラインは「1」から開始されている(1から起算)のに対して、CreateJS(EaselJS)は、「0」から始まります。
EaselJS上でもgotoAndPlay()やgotoAndStop()などのメソッドが利用できるため、そのときに注意する必要があります。
そのため、図2ではラベル用のレイヤを用意して、タイムラインに対してラベルを定義しています(1フレームに“wait”、2フレームに“show”)。これによって、gotoAndPlay()やgotoAndStop()実行時にラベルで指定できるようになり、起算インデックスの差分を吸収できるようになります。
mc.gotoAndPlay(“wait”);
素材の支度ができたらCreateJSに書き出します。
Flash Professional CCの「ウィンドウ」メニュー → 「Toolkit for CreateJS」を選択することでパネルが表示されます(図3、4)。
「Toolkit for CreateJS」パネルのUIについて解説します。
基本的に、メインタイムラインが単一フレームである場合は、これらの設定を意識する必要はありません。大切なのはこれから解説する「パブリッシュ設定」ダイアログです(図5)。「設定の編集…」ボタンを押すことで表示されます。
「パブリッシュ設定」ダイアログについて解説します。
パブリッシュされたJavaScriptファイル内で使用される名前空間名です。上記3種類定義することができます。
今回、意識して変更した点は、主にパブリッシュ設定の「出力先」です。出力されたJavaScriptを編集した後、Flashのシンボルを再編集したい場合、編集されたJavaScriptが上書きされると困るので、編集用と書出し用と2箇所切り替えました(図6)。
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