アシストがOracle Database 12cとOracle Cloudへの移行促進キャンペーンを実施。期間限定で環境構築や基礎機能のレクチャーなどをセットにした移行支援ソリューションを特価で提供する。実施は2017年4月30日まで。
アシストは2017年2月10日、Oracle Database 12c Release 2(以下、12c R2)とOracle Cloudへの移行を支援する「12c R2 × Oracle Cloudスタートアップキャンペーン」を開始すると発表した。
同キャンペーンは、Oracle Cloud上でDBaaS(Database as a Service)として提供される「Oracle Database 12c R2」の利用料金に、環境構築や基礎教育、12c R2新機能のレクチャーなどのサービスをセットにした移行支援ソリューションの提供価格を通常料金から最大127万円を割り引くというもの。システム導入ニーズや規模に応じて、「開発スタートパック」「検証スタートパック」「SQL互換性検証パック」「フル活用パック」の4種類を用意する。キャンペーンは2017年4月30日まで実施される。
一般的に、Oracle Databaseのバージョンアップに際しては、規模が大きくなればなるほど事前の十分な検証が重要とされる。それが不十分だと、新機能を十分に生かせないばかりか、処理遅延などの性能トラブルを引き起こす可能性がある。企業は、クラウドの活用を意識したシステムのモダナイズに踏み切る時期と施策をどう考察するかについて多くの課題を抱えており、データベースシステムにおいては、そんなリスクを避けるために更新を行わない「当面は塩漬け運用」とする、守りの体制を選択せざるを得ない例も多いという。
12c R2 × Oracle Cloudスタートアップキャンペーンでは、「それでは、ますます遅れていってしまう」と提言。まず、オンプレミスとも完全互換を維持できるOracle Cloudの環境で、本番環境でのバージョンアップに必要な開発と検証環境を構築し、すぐに検証できる体制を提供する。
4種類のパックは、いずれも100万円分のOracle Cloud利用権にアシストのサービスを付加して提供される。主な内容は以下の通り。
開発スタートパックでは、「Oracle Cloud環境構築」「Oracle Cloudの基礎教育」「12c R2新機能のレクチャー」を提供する。オラクルのクラウド環境を用いるために、ハードウェアやOracle Databaseのライセンスの自社調達なしに、12c R2環境の開発と検証体制を整えられる。キャンペーン価格は120万円(税別、以下同)となる(通常価格は165万円)。
検証スタートパックでは、開発スタートパックの内容に加えて「Oracle Cloudへのデータベース移行」が含まれる。自社システムのデータを含めた状態で検証を開始できる。キャンペーン価格は198万円(通常価格は285万円)。
SQL互換性検証パックは、開発スタートパックの内容に加えて「Oracle Real Application Testing(RAT)でのSQL非互換チェック」が含まれる。現システムで用いているSQLで性能劣化がないかなどをすぐに検証できる環境を提供する。キャンペーン価格は198万円(通常価格は285万円)。
フル活用パックは、開発スタートパック、検証スタートパック、SQL互換性検証パックの内容に加えて、「Oracleパラメータ設計」が含まれる。検証に加えて、必要な箇所のパラメータ見直しも支援する。キャンペーン価格は298万円(通常価格は425万円)。
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