東京工業大学が次世代スーパーコンピュータ「TSUBAME3.0」の開発計画を発表。NVIDIAのGPU「Tesla P100」を採用し、64ビットの倍精度性能だけでなく、AIやビッグデータ分野などに向けた47.2PFLOPSの半精度(16ビット)浮動小数点演算性能も目指す。
東京工業大学は2017年2月17日、次世代スーパーコンピュータ「TSUBAME3.0」の開発を、2017年夏の稼働に向けて開始すると発表した。NVIDIAのGPUコンピューティング技術を利用して、日本最速を目指すという。
TSUBAME3.0の処理性能は、前バージョンの「TSUBAME2.5」と比べて2倍以上に向上させる予定。NVIDIAのGPU「Tesla P100」を採用して、12.15PFLOPS(ペタフロップス)の倍精度(64ビット)浮動小数点演算性能、および47.2PFLOPSの半精度(16ビット)浮動小数点演算性能を目指す。特に、AI(Artificial Intelligence:人工知能)コンピューティングで優れた力を発揮する予定という。
TSUBAME3.0の開発に当たっては、政府調達の「クラウド型ビッグデータグリーンスーパーコンピュータ(TSUBAME3.0)」が実施され、日本SGIが落札した。東京工業大学は日本SGIやNVIDIAなどとともに開発を進める。計算ノードにSGIの「ICE XA」を採用し、1ノード当たり、インテル Xeon E5 プロセッサー 2680v4(14コア、2.40〜3.30GHz動作)が2個、Tesla P100 GPUが4個で、256GBのメモリを搭載。全体で540ノード構成とし、合計で2160個のGPUを備える。
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