マイクロソフト、「Azure Functions」で「Serverless Framework」をサポートサーバレスアプリケーションの開発を支援

マイクロソフトは、オープンソースツール「Serverless Framework」のサポートなど、サーバレスアプリケーション開発を加速させる「Azure Functions」の新機能を発表した。

» 2017年02月27日 10時00分 公開
[@IT]

 米マイクロソフトは2017年2月23日(米国時間)、イベントドリブンのサーバレスなコンピュートサービス「Azure Functions」の3つの新機能を発表した。オープンソースツール「Serverless Framework」のプレビューサポートを含むこれらの新機能により、Azure Functionsを使ったサーバレスアプリケーションの開発を加速させられるという。

 Azure Functionsは、物理サーバ、仮想マシン、コンテナなどのプラットフォームを意識することなく、小さなコードやスクリプトを書いておくだけで、何らかのイベントをトリガーに起動できる機能群。スケーリングも自動的に行われ、使用したリソースに応じて課金される。JavaScript、C#、Python、PHPによる軽量プログラム(Function:関数)の作成と実行、Bash、Batch、PowerShellなどのスクリプティング、コンパイル済みコードの実行が可能だ。

 Serverless Frameworkは、任意のクラウドでのサーバレスアプリケーションのデプロイと監視を容易にするオープンソースツール。サーバレスリソースの詳細を抽象化し、開発者がアプリケーションの開発に集中できるよう支援する。

 Azure FunctionsでのServerless Frameworkのサポートは、「Azure Functions Serverless Frameworkプラグイン」によって実現される。この新しいプラグインにより、「Azure FunctionsとServerless Frameworkの組み合わせは、サーバレスアプリケーションの最も高速なデプロイ方法の1つになる」とマイクロソフトは述べている。

 併せてマイクロソフトは、Azure Functionsがマイクロサービスアーキテクチャで使われ始めていることを背景に、Azure Functionsを使ったAPI(Application Programming Interface)の開発を容易にする新機能「Azure Functions Proxies」のプレビューも発表した。Azure Functions Proxiesでは、複数のFunctionアプリについて単一のAPIサーフェスを定義できる。任意のFunctionアプリが、他のAPI(別のFunctionアプリ、APIアプリなど)へのリバースプロキシとして機能するエンドポイントを定義できるようになっている。

 さらに、Azure FunctionsのAPI定義機能が拡張され、「Export to PowerApps and Microsoft Flow」ジェスチャーが含まれたことも告知された。これにより、「Microsoft PowerApps」や「Microsoft Flow」のユーザーもAzure Functionsの任意のAPIを利用できるようになった。Microsoft PowerAppsは、Microsoft Flowの自動化機能とPower BIの分析機能を組み合わせて、コーディングなしで高度なWebおよびモバイルビジネスアプリを作成できるサービス。Microsoft Flowは、お気に入りのアプリとサービスの間に、通知の取得、ファイルの同期、データの収集などを自動化するワークフローを作成できるサービスだ。

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