デフォルトのWordPress自動アップデートポリシーは、自身が管理する環境に応じて変更できます。
使っているテーマの「functions.php」へ以下の文字列を追記すれば、自動アップデートポリシーが変更されます。
add_filter( 'allow_minor_auto_core_updates', '__return_false' );
add_filter( 'allow_major_auto_core_updates', '__return_true' );
add_filter( 'auto_update_plugin', '__return_true' );
add_filter( 'auto_update_theme', '__return_true' );
add_filter( 'auto_update_translation', '__return_true' );
なお、KUSANAGI 8.0.4以上ならば上記の記述は不要です。「WordPressの管理画面」→「KUSANAGI」→「自動更新」のタブから、自動アップデートに関するポリシーを設定できます(図4)。
一方、KUSANAGI 8.0.4より前のバージョンの場合でも、以下のコマンドを実行すれば、上記の自動更新ポリシー設定機能を利用できるようになります。
yum update -y kusanagi plugin update
yum update -y kusanagi target [プロファイル名] kusanagi plugin update
ただし、自動更新ポリシーは、「プラグインであれば全て有効」もしくは「全て無効」というように対象項目ごとの設定しかできません。プラグイン単位での設定はできないので、その点は留意するようにしてください。
次回は、WordPressのアップデート以外で重要となる「WordPress運用上のセキュリティ」を解説する予定です。お楽しみに。
1971年栃木県生まれ。中学1年生で電波新聞社の『マイコンBASICマガジン』にプログラムを寄稿して以来、プログラミング歴30年。早稲田大学法学部を卒業後、野村證券に入社。公認会計士第二次試験合格。2002年にプライム・ストラテジー株式会社を設立、代表取締役に就任する。2005年にPT. Prime Strategy Indonesiaを設立して以来、アジアでのITビジネスに携わる。執筆監訳書籍に『WordPressの教科書』シリーズ(SBクリエイティブ)、『詳解 WordPress』『WordPressによるWebアプリケーション開発』(ともにオライリー・ジャパン)などがある。
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