もし「dm_db_missing_index_details」で出力されたテーブルを「遅くなった処理が使用している」のであれば、インデックスを新たに作成することで速度が改善される可能性があります。インデックスの作成は、DMVで出力された結果を参照しながら行います。
まず、DMVの結果として出力されたインデックスのキー列「equality_columns」と「inequality_columns」に表示されている列を追加します。次に非キー列として、「included_columns」に表示されている列を付加列として追加します(*2)。
例で示したDMVでの出力結果であれば、以下のクエリになります。
USE [db] GO CREATE NONCLUSTERED INDEX [index1] ON [dbo].[table1] ([c1],[c2]) INCLUDE ([c3]) GO
インデックスを作成したら、課題の処理性能が改善したのかを確認します。このインデックス作成によって、他の処理も改善する可能性があります。
ただし、インデックスを新たに作成したことによって、格納するためのデータファイルの容量も新たに必要となることに注意します。また、挿入、更新、削除のクエリでは、変更しなければならないインデックスが増えることになるので、逆に処理速度が悪化することもあります。システム全体の影響を確認した上で、インデックスを採用するか否かを判断してください。
ユニアデックス株式会社 NUL System Services Corporation所属。Microsoft MVP Data Platform(2011〜)。OracleやSQL Serverなど商用データベースの重大障害や大型案件の設計構築、プリセールス、社内外の教育、新技術評価を担当。2016年IoTビジネス開発の担当を経て、2016年現在は米国シリコンバレーにて駐在員として活動中。目標は生きて日本に帰ること。
ユニアデックス株式会社所属。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.