「情シス不要論」の真意――開発・運用の新たな役割が「具体的に分かる」記事5選

デジタルトランスフォーメーションの進展も手伝い、「ビジネスへの寄与」が強く求められている情報システム部門だが、「ビジネスに寄与する」とは具体的に何をすることなのか?

» 2017年05月29日 05時00分 公開
[編集部,@IT]

情シスの役割を説いた記事の中でも、特に反響の大きかった5本を紹介

 IT活用の在り方が収益・ブランドに直結する状況になって久しい。IoT、X-Techをはじめとするデジタルビジネスのトレンドや、テクノロジーの力で新たなビジネス価値を生み出すディスラプターと呼ばれる新興企業の台頭も、そうした傾向に拍車を掛けている。今、多くの企業は、組織としてITにどう取り組むか、どう生かすのか、強く問い直されている状況といえるだろう。

 こうした中、企業の情報システム部門にも新たな役割が求められている。「要請されたシステムを着実に作る/社外パートナーに作らせる」「担当システムを安定運用する」といった従来型のスタンスから、移り変わるビジネスの状況に応じて、効果的・効率的なIT活用を自ら提案する、より主体的なスタンスへの変革が期待されている。10年ほども前から、半ばスローガンのように指摘され続けてきた「ビジネスに寄与する情シス」というテーマが、もはやスローガンのままであってはならない時代になっているのだ。

 では「ビジネスへの寄与」とは、具体的にはどういうことなのだろうか? 何を考え、何を目指し、何をすることなのだろうか?――本稿では、今求められている開発者、運用者の在り方、情シスの役割が分かる記事の中から、特に反響の大きかった5つの記事をピックアップ。現在の所属組織や自身のミッション、考え方などに照らし合わせつつ読むことで、今後の方向性を模索してみてはいかがだろうか。

開発者の役割、開発の“本当の”目的とは何か?

 DevOps関連書籍として世界的に話題になった『The PHOENIX PROJECT(邦題『The DevOps 逆転だ!』の著者の一人、Gartner リサーチディレクターであるジョージ・スパッフォード(George Spafford)氏にインタビュー。DevOpsの本当の意義と価値を聞いた。

運用管理はどう変わるのか? 運用者の新たな役割とは?

 デジタルビジネスの競争が激化し、システム開発・運用の在り方がビジネスの成果に直結する状況となっている。こうした中で、運用管理者の役割も「担当システムの安定運用」から大きく変わりつつある。今回は、Googleの巨大なサービス群とインフラを支えているSRE――Site Reliability Engineer(サイト信頼性エンジニア)に、今、運用管理者が持つべき視点、マインドを探ってみた。

デジタル時代、「情シス」という組織のあるべき姿とは?

 デジタルトランスフォーメーションが進み、多くの企業がテクノロジの力によるゲームチェンジに危機感を抱き、実践に乗り出している。これは既存事業のしがらみがないスタートアップや新興企業だけの話ではない。日本の伝統ある大企業も、すでにデジタルの戦いに乗り出している。

情シス部員として、あるべきスタンスとは?

 デジタル化のトレンドが進展し、IT活用の在り方が収益に直結する時代になった現在、情報システム部門には「ビジネスへの寄与」が強く求められている。だが「ビジネスへの寄与」とは具体的に何をすることなのか、詳細に語られることは少ない。その1つの回答を、「ガートナー エンタプライズ・アプリケーション戦略&アプリケーション・アーキテクチャ サミット2017」に登壇したフジテック CIO 友岡賢二氏の講演に探る。

ITへの取り組み方を、これまでとどう変えるべきか?

 デジタルトランスフォーメーションが進む中で、エンジニアの役割、テクノロジの使い方が大きく変わりつつある。ITがビジネスを左右し、場合によっては業界構造すら破壊してしまうと言われている中で、われわれはどう変わっていけば良いのだろうか?

 ITの役割が変わり、テクノロジも進化する中で、それを使いこなす人、組織にも当然、変化が求められている。ぜひ参考にしてはいかがだろう。

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