Microsoftは、オープンソースCIツール「Jenkins」向けの「Azure App Service」プラグインを公開。JenkinsでAzure App ServiceのWeb Appsに継続的にデプロイできるようになる。
Microsoftは2017年8月8日(米国時間)、オープンソースのCI(Continuous Integration:継続的インテグレーション)/CD(Continuous Delivery:継続的デリバリー)ツール「Jenkins」向けAzure App Serviceプラグインを公開した。
このプラグインによって、Azure Web Appsへ継続的にデプロイするネイティブ機能をJenkinsに付加できる。これまでのようにJenkinsと一緒に「Visual Studio Team Services」を使うか、このプラグインを使ってクラウドアプリケーションやサービスのデリバリーを行うかを選択できるようになる。
Azure Web Appsは、.NET、Node.js、PHP、Python、Javaを使ってリッチなWebサイトやWebアプリの作成、デプロイ、管理を行えるサービス。自動スケール、負荷分散、高可用性、自動パッチ管理などの機能を提供する。なお、Linux向けのDockerコンテナでクラウドアプリケーションをネイティブに実行するオプションを提供する「Web App on Linux」のパブリックプレビューも公開されている。
Jenkins向けのAzure App Serviceプラグインは、Azure Web Appsへ以下のようなデプロイをサポートしている。
Microsoftでは「Azure Functions」へのデプロイのサポートも計画中としている。
併せて、Azure Storageプラグインもアップデートされた。パイプラインサポートについて、Jenkins向けのAzure Storageプラグインはバージョン0.3.6から、ビルドアーティファクト(成果物)をアップロードおよびダウンロードするためのパイプラインコードに利用できるようになっている。アップロードとダウンロードそれぞれのサンプルシンタックスは以下の通り。
azureUpload storageCredentialId: '<credentials id>', storageType: 'blobstorage', containerName: '<container>', filesPath: '<files in glob pattern>', virtualPath: '<remote path>'
azureDownload storageCredentialId: '<credentials id>', downloadType: 'container', containerName: '<container>', includeFilesPattern: '<files in glob pattern>', downloadDirLoc: '<local path>'
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