「インターネット上に公開されてしまったデータベースのダンプファイル」という文書を、JPCERT/CCが8月8日に公開しました。
データベースのバックアップを取ったファイルが、誰でもアクセスできる公開ディレクトリに置かれており、名前を決め打ちすることで盗まれることに注意しようという内容です。そんな間抜けなことが起こっていることに、驚きあきれる感想が多く寄せられました。
そんな中、8月22日には旅行会社のエイチ・アイ・エス(HIS)から発表がありました。国内バスツアーの予約サイトへの外部からのアクセスにより、最大1万1975人分の個人情報が流出したということです。JPCERT/CCの文書との関連を感じたツイートもありました。
インシデントを発見したのがエイチ・アイ・エスの契約していた外部セキュリティ専門家だったこと、これに驚いているツイートや外部サイトに本件サイトに関する記述があったということなど、流出を報告したPDFの内容に驚いているツイートもありました。報告書の内容を細かく読み込むことで新しい事例が発見できるのかもしれません。
この他の企業からも情報の流出がありました。8月30日には浜松のネット通販システム会社「ジェネシス社」から1万件以上のセキュリティコードを含んだクレジットカード情報が流出したという報告がありました。手段は不明ですが、既にカード情報が悪用されているようです。
この他にも8月のセキュリティクラスタは以下のような話題で盛り上がっていました。9月にはどのようなことが起きるのでしょうね。
山本洋介山(NTTコミュニケーションズ株式会社)
Webサイトの脆弱性を探す仕事の傍ら「twitterセキュリティネタまとめ」というブログを日々更新しているTwitterウォッチャー。たまにバグバウンティもしています。
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