Intelは、「Amazon Alexa Voice Service(AVS)」と統合された音声操作対応製品を容易に構築できる「Intel Speech Enabling Developer Kit」を発表した。
Intelは2017年10月19日(米国時間)、「Amazon Alexa Voice Service(AVS)」と統合された製品の構築を容易にする「Intel Speech Enabling Developer Kit」を発表した。同製品は、Alexaを無線スピーカーやスマートアラーム、アクセスポイントなど、さまざまなスマートホーム製品やコネクテッドデバイスに統合するときに利用できる。
Intel Speech Enabling Developer Kitは、「ファーフィールド音声処理」とAlexaの起動語の検出をシングルチップに統合した「オーディオフロントエンドソリューション」だ。音が聞こえにくい環境でも高品質の音声聞き取りを実現するIntelの新しいDSP(デジタル信号プロセッサ)アーキテクチャに基づいている。
AVSは、Amazon.comのクラウドベースの音声アシスタントサービス「Amazon Alexa」を開発者が製品に直接統合し、便利な音声操作機能を付加することを可能にする。Alexa対応製品を迅速かつ簡単に作るための一連のリソース(APIやハードウェア開発キット、ソフトウェア開発キット、ドキュメントなど)へのアクセスを開発者に提供するという。
Intel Speech Enabling Developer Kitは、AVSを利用した製品のプロトタイピングを行うためのハードウェア、ソフトウェア、ドキュメントを含んでおり、特徴は以下の通り。
Intel Speech Enabling Developer Kitの基幹技術は、推論エンジンを備えるIntelのデュアルDSPだ。円形に配置された8つのマイクとやりとりして周囲360度から発せられる音声を聞き取り、「ファーフィールド信号処理アルゴリズム」と、Alexaにチューニングされた「カスタムオンチップ起動語検出エンジン」を組み合わせて機能する。
この最適化されたアーキテクチャにより、ファーフィールド音声処理による音声認識機能をコネクテッドデバイスに追加するプロセスが大幅に簡素化される。
Intel Speech Enabling Developer Kitは、予約注文の受け付けが開始されている。
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