富士フイルムは、社内情報システムのインフラ基盤にIBMのクラウドサービス「VMware on IBM Cloud」を採用した。VMware NSXのL2延伸によってオンプレミスとクラウドを接続し、基幹系と情報系のシステムをクラウドに移行させる。
富士フイルムは、社内情報システムのインフラ基盤にIBMのクラウドサービス「VMware on IBM Cloud」を採用し、既存のオンプレミス環境からシステムの移行を2017年10月に開始した。日本IBMが2017年10月25日に発表した。
VMware on IBM Cloudは、IBM Cloudのベアメタルサーバ上にVMwareの仮想化基盤を構築したクラウドサービス。オンプレミスでVMware環境を利用している場合は、その運用、管理ツールをそのままクラウドでも利用できるという。
IBM Cloudは、仮想サーバや物理サーバ、ロードバランサー、ファイアウォールなどを提供する、IBMのパブリッククラウドサービス。世界中にあるIBMのデータセンターで運用され、各データセンターの間は、プライベートネットワークで接続されている。
富士フイルムは、現在運用しているオンプレミスのVMware環境とIBM Cloud上に構築されたVMware環境を、拠点間のネットワークを拡張して接続するVMware NSXのL2延伸によって接続した。オンプレミスの仮想環境で運用している基幹系と情報系のシステムをクラウドに移行させる。こうしたインフラ基盤を活用して、「データを価値の源泉とすることで、富士フイルムの持つ先進技術、独自技術をさらに磨き、AIとIoTを介してこれまでにない製品やサービスの創出を図っていく」としている。
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