富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは、政府統計データや府省公開データなどから、全国1741市区町村の特性を可視化し分析するツール「EvaCva+」の提供を開始した。全国ランキングや経年推移を表示できる他、複数の自治体の差異も比較できる。
富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は2017年11月1日、地域の特性を可視化し分析するツール「EvaCva+」の提供を開始すると発表した。EvaCva+は、2014年に無償で提供していた「EvaCva」に新たな指標や新機能を追加した商用版。SaaS(Software as a Service)のため、ユーザー登録完了後すぐに利用を開始できる。
EvaCva+は、政府統計データや府省公開データなどを利用して、事業所数や税徴収率などの「経済」、人口増減率や保育所数などの「社会」、可住地面積やごみ排出量などの「環境」という3分野で、全国1741市区町村の特性を可視化する。2017年10月現在利用可能な指標は184種類。
EvaCva+は、これらの指標データを地域活性化の施策立案や事業所の適地検討などに活用することを目的とする。分析したい自治体と指標を選択すると、全国ランキングや経年推移、レーダーチャートや散布図をはじめとする各種グラフ、ヒートマップなどが表示される。複数の自治体を同時に選択してグラフを表示することで、同一指標の自治体間の差異を比較できる。
選択した指標に対して、その指標の特性に類似した自治体を自動選択することもできる。日本全国のデータから課題解決のためのヒントを得られる他、産業の特性に基づいた参考自治体の抽出も可能だという。
政府や自治体が公開しているデータだけでなく、ユーザーが独自に保有しているデータもCSV形式で読み込める。
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