本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で発生するトラブルについて、「なぜ起こったか」の理由とともに具体的な対処方法を紹介していきます。今回は、「非インターネット接続環境でR関連機能がインストールできない」場合の解決方法を解説します。
本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で発生するトラブルについて、「なぜ起こったか」の理由とともに具体的な対処方法を紹介していきます。
「Windows Server 2012 R2」上に「SQL Server 2016 RTM」をインストールした環境を想定して解説します。
トラブルの実例:SQL Serverを利用してビッグデータを分析するため、「Microsoft R Services」の導入を試みた。図1のように非インターネット接続環境でSQL Serverと「R Services(データベース内)」「R サーバー(スタンドアロン)」のセットアップを進めた。
「Microsoft R オープンおよびMicrosoft R サーバーのオフラインインストール」画面まで進み、画面に示されたインストールファイルを別コンピュータでダウンロードしてから、適当なローカルフォルダ(C:\R)へコピーした。
その後、インストールファイルを保存したインストールパスを画面上で選択したにもかかわらず、「次へ」ボタンが押せないためインストールを完了できなかった(図2)。
図2のセットアップに記載されているインストールファイルダウンロードURLには「lcid=1041」という日本語のロケールIDが付与されていました(*)。しかしダウンロードしたインストールファイル名を確認すると、1041という数字は見当たらず、1033という数字が付いていました(図3)。1033は英語(米国)のロケールIDです。日本語の1041ではなかったため、「次へ」ボタンが有効にならなかったようです。
(*)注:ロケール ID(LCID)の一覧
なお、インターネットに接続可能な環境の場合は「Microsoft R オープンおよびMicrosoft R サーバーのオフラインインストール」画面がそもそも表示されないため、セットアップを進めることができます。
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