日本マイクロソフトは、三菱ふそうトラック・バスのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に関して、課題の抽出から、人工知能やIoT、AR(拡張現実)といった最新技術を活用した解決手段の提案、導入までを一貫してサポートする。
日本マイクロソフトは2017年11月8日、三菱ふそうトラック・バスのデジタルトランスフォーメーション(DX)を、AI(人工知能)やIoT(Internet of Things)、AR(拡張現実)といった最新技術によって全面的に支援すると発表した。三菱ふそうトラック・バスが進める、社員や顧客、機器、トラック、工場をシームレスに接続することで、生産性を高め、より高い付加価値を提供するという「Connected X」コンセプトに基づき、顧客とのより良好な関係性構築の他、社員の生産性向上や、同社のトラックや物流などのデジタル化によるビジネス変革を支援する。
Connected Xプロジェクトは、2017年7月に開始され、2019年6月までに「100%デジタルマニュファクチュアリングカンパニー」になる目標を掲げている。現在、同プロジェクトでは、3つの事案が進行している。
AIを活用したチャットbotの導入は、問い合わせの多いFAQに対して、適切でタイムリーな回答を提供することが目的としている。社内ヘルプデスクにMicrosoft Azureを利用したチャットbotを導入して、業務の効率化を図る。回答までに要する時間の短縮や、回答内容の均一化を可能にするとしている。今後は全社に展開して、顧客サービスや生産性、メンテナンス品質の向上を目指す。
Truckonnect(トラックコネクト)は、MicrosoftのIoTソリューション「Microsoft Azure IoT Hub」を活用した三菱ふそうトラック・バス向けの運行管理システム。2017年10月1日に提供を開始した。トラックやバスをクラウドと接続して、車両の位置や燃料の残量などをリアルタイムに把握する。トラブルを未然に防いだり、配車センターと情報を共有したりすることで、より効率的な輸送や、円滑な車両整備を可能にするという。
エンジニアや設計者向けにMicrosoft HoloLensを導入し、車両の設計開発や、予兆保全を含めたメンテナンスなどを、視覚化された3Dデータを確認しながら進められるようにする。現在は、2017年内の導入に向けて準備を進めているという。
日本マイクロソフトのエンタープライズサービス部門では、三菱ふそうトラック・バスのConnected Xプロジェクトに対して、DX推進支援の専門部隊であるデジタルアドバイザーが課題の抽出から最新技術を活用した解決手段の提案、導入までを一貫してサポートするとしている。
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