接続(内蔵)されているデータ用のディスクを追加し、NAS4Freeで利用できるようにする。
メニューバーで[ディスク]を選択し、表示されたメニューで[マネージメント]を選択する。[ディスク > マネージメント > HDD管理]画面の「HDD管理」にある[+]アイコンをクリックして、ディスクの追加を進めていく。
[ディスク > マネージメント > ディスク > 追加]画面が開くので、「ディスク」のプルダウンリストから追加したいディスクを選択する。複数のディスクが接続されている場合は、容量から判断するとよい(ディスクは、「ada<数字>」)。プルダウンリストでディスクを選択したら、[追加]ボタンをクリックして、ディスクを追加する。
[ディスク > マネージメント > HDD管理]画面に戻るので、[変更の適用]ボタンをクリックする。
[ディスク > マネージメント > HDD管理]画面の[HDD フォーマット]ボタンをクリックし、ディスクのフォーマットを行っていく。[ディスク > マネージメント > HDD フォーマット > ステップ 1]画面が開くので、ファイルシステムに「UFS(GPT and Soft Updates)」を選択して[Next]ボタンをクリックする。
[ディスク > マネージメント > HDD フォーマット > ステップ 2]画面では、ボリュームラベルに「Data」など適当な名前を付けて、「Disk Selection」のチェックを付けてから、[Next]ボタンをクリックして次に進める。
[ディスク > マネージメント > HDD フォーマット > ステップ 3]画面で、[フォーマット]ボタンをクリックして、フォーマットを実行する。最後、「完了」のメッセージが表示されたら、[OK]ボタンをクリックする。
次にメニューバーで[ディスク]を選択し、表示されたメニューで[マウントポイント]を選択する。
[ディスク > マウントポイント > マネージメント]画面が開くので、「Mount Point Management」にある[+]アイコンをクリックする。
[ディスク > マウントポイント > 追加]画面で、以下の設定を行う。
| 設定項目 | 設定内容 | 
|---|---|
| タイプ | ディスク | 
| ディスク | 追加したディスク名 | 
| パーティションタイプ | GPTパーティション | 
| パーティション番号 | 接続したいパーティションの番号(新しいディスクならば「1」) | 
| ファイルシステム | UFS(フォーマットした際のファイルシステムに合わせる) | 
| マウントポイント名 | 「public」など適当な名前 | 
| マウントポイントの設定 | |
[追加]ボタンをクリックすると、[ディスク > マウントポイント > マネージメント]画面に戻るので、ここで[変更の適用]ボタンをクリックして、変更を反映する。
再び、メニューバーで[サービス]を選択し、表示されたメニューで[CIFS/SMB]を選択する。
[サービス > CIFS/SMB > 設定]画面が開くので[共有]ボタン([設定]ボタンの右側)をクリックすると、[サービス > CIFS/SMB > 共有]画面に切り替わる。ここの「Overview」の[+]アイコンをクリックして、共有フォルダを追加していく。
[サービス > CIFS/SMB > 共有 > 追加]画面が開くので、ここで以下の設定を行う。
| 設定項目 | 設定内容 | 
|---|---|
| 名前 | 「pub」など共有フォルダの名前 | 
| コメント | 「public folder」など共有フォルダの説明 | 
| パス | /mnt/<マウントポイント名> | 
| ゲスト | チェックを外す | 
| Recycle Bin | ごみ箱機能を無効にする場合はチェックを外す | 
| シャドウコピー | チェックを外す | 
| 共有フォルダの設定 | |
これらの設定が完了したら[追加]ボタンをクリックする。
[サービス > CIFS/SMB > 共有]画面に戻るので、ここで[変更の適用]ボタンをクリックすると、共有フォルダが作成される。
同様にユーザー用のホームフォルダ(/mnt/home)も作成しておくとよい。
これで共有フォルダに接続できるか確認してみよう。
Windows上でエクスプローラを起動し、アドレスバーにNAS4Freeに設定したNetBIOS名を「\\<NetBIOS名>」という形式で入力する。名前解決ができれば、これで作成した共有フォルダが見えるはずだ(NetBIOS名で開かない場合は、IPアドレスを使って「\\192.168.1.250」のように入力する)。共有フォルダを開こうとしても、まだユーザーアカウントを作成していないので、[ネットワーク資格情報の入力]ダイアログが表示され、アクセスが拒否されてしまうはずだ。
次は共有フォルダにアクセスするためのユーザーアカウントを作成していこう。
再び、WebブラウザでNAS4Freeに接続してから、メニューバーで[アクセス]を選択し、表示されたメニューで[ユーザとグループ]を選択する。
ユーザーを追加する前に、「user」グループを作成しておこう。[グループ]ボタンをクリックして、[アクセス > グループ]画面を開き、「Overview」の[+]アイコンをクリックして、グループを追加する。
[アクセス > グループ > 追加]画面で、「名前」に「user」、「概要」に「user group」と入力し、[追加]ボタンをクリックする(「概要」は入力必須項目なので入力を忘れないようにしよう)。[アクセス > グループ]画面に戻るので、[変更の適用]ボタンをクリックして、「user」グループを追加する。
[ユーザ]ボタンをクリックし、今度はユーザーの追加を行っていく。「Overview」の[+]アイコンをクリックして、[アクセス > ユーザ > 追加]画面で以下の情報を設定していく。
| 設定項目 | 設定内容 | 
|---|---|
| 名前 | ログインする際のユーザー名(Windows PCのユーザー名と同じにしておくと共有フォルダの接続時に入力を省略できる) | 
| フルネーム | ユーザーのフルネーム | 
| パスワード | パスワード(Windows PCのパスワードと同じにしておくと共有フォルダの接続時に入力を省略できる) | 
| ユーザ ID | 1000から順に、自動的に割り振られる | 
| プライマリグループ | 「user」など作成したグループを指定 | 
| Home Directory | /mnt/home/<ユーザー名> | 
| ユーザーアカウントの設定 | |
この作業を繰り返し、NAS4Freeを利用するユーザーを全て追加していく。
フォルダのアクセス権は、WindowsエクスプローラでNAS4Freeを開き、フォルダのプロパティを開き、[セキュリティ]タブで設定すればよい。
 NAS4Freeに接続すると作成したフォルダが見える
NAS4Freeに接続すると作成したフォルダが見える共有フォルダの作成方法は少々面倒だが、何度か試してみると分かるだろう。
このようにNAS4Freeを古いPC/サーバにインストールすることで、比較的容易にファイルサーバが構築できる。中古のノートPCやデスクトップPCでは、ハードウェアの信頼性に心配なところがあるが、古くなったWindowsサーバならば十分な信頼性を維持することができるだろう。ただ本格的に運用するには、ディスクをRAID構成にしたり、Active Directoryに参加させたりといったことも必要になる。それらの方法については各自で調べていただきたい。
「中古PC活用」
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