ラクーンは、掛け売り決済サービス「Paid」に、AIによる与信審査を導入した。取引先企業ごとの与信判定プロセスを数日から数秒に短縮し、利用限度額の柔軟な付与が可能になったという。
ラクーンは2018年1月16日、同社が提供する企業間の掛け売り決済サービス「Paid」に、AI(人工知能)による与信審査を導入したと発表した。
Paidは、企業間の掛け売り取引で発生する請求業務を代行し、未入金が発生した場合でも代金の100%を支払うサービス。初回取引時に審査を通過すると、一律の利用限度額を付与する。
ラクーンは、これまで培った20万社以上との取引実績をAIに独自に学習させ、Paidの与信審査に導入。取引先企業ごとの与信判定を瞬時に完了し、利用限度額を各企業の信用度に応じて柔軟に付与できるようにした。
同社によれば、テスト段階では、これまで最大2営業日かかっていた与信審査が、最短1秒で完了したという。初回に付与する利用限度額は、8割以上の取引先企業で平均2倍以上増額した。
ラクーンは今後、深層学習(ディープラーニング)によって、AIの審査精度をさらに向上させたい考えだ。
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