SQL Serverでは設定された復旧時間に合わせて、バックグラウンドでチェックポイントを実行しています。復旧時間が長い場合は、チェックポイントの間隔も長くなるため、1回のチェックポイントで多くの修正ページを書き込まなくてはならず、実行時間が長くなる場合があります。
復旧時間を短くした場合はチェックポイントの間隔が短くなり、1回のチェックポイントで書き込む量は減りますが、同一ページを何度も更新するような状況では、ディスクに書き込む回数が増えるため、非効率になる場合があります。
もし既定の復旧時間で問題が発生する場合は、sp_configureのrecovery intervalを変更したり、ALTER DATABASEのSET TARGET_RECOVERY_TIMEを使用したりすることで調整した方がよいかもしれません。
バックアップ時に内部的に実行されるチェックポイントの実行時間を短くするだけであれば、バックアップの直前にcheckpointと入力し、手動でチェックポイントを実行する方法も考えられます。
ユニアデックス株式会社 NUL System Services Corporation所属。Microsoft MVP for Data Platform(2011〜)。OracleやSQL Serverなど商用データベースの重大障害や大型案件の設計構築、プリセールス、社内外の教育、新技術評価を担当。2016年IoTビジネス開発の担当を経て、現在は米国シリコンバレーにて駐在員として活動中。目標は生きて日本に帰ること。
ユニアデックス株式会社所属。Microsoft MVP for Data Platform(2017〜)。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。
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