Microsoft、「System Center, version 1801」を提供開始:半期チャネルでの初リリース
Microsoftは、多数の機能を強化した運用管理ツールスイートの最新版「System Center, version 1801」の提供を開始した。
»2018年02月13日 11時00分 公開
[@IT]
Microsoftは2018年2月8日(米国時間)、運用管理ツールスイートの最新版「System Center, version 1801」の提供開始を発表した。System Center, version 1801では、Linuxモニタリングサポートやユーザーエクスペリエンスの改善、パフォーマンス向上の他、より効率的なVMwareバックアップ、Windows Serverサポートの拡充といった強化が行われている。
System Center, version 1801は、System Centerの「Semi-Annual Channel(半期チャネル)」での最初のリリースだ。半期チャネルリリースは、新機能を従来より早いペースで提供するもので、18カ月のサポートポリシーが適用される。なおMicrosoftは、より頻度の低い「Long-Term Servicing Channel(LTSC)」でのリリースも継続する。LTSCでは従来通り、5年間のメインストリームサポートと5年間の延長サポートが提供される。
System Center, version 1801では、「System Center Operations Manager」「Virtual Machine Manager」「Data Protection Manager」の機能強化に重点が置かれている。また、「Orchestrator」「Service Management Automation」「Service Manager」を含むSystem Centerの全てのコンポーネントで、セキュリティ強化とバグの修正に加え、「TLS(Transport Layer Security)1.2」のサポートが行われる。
System Center, version 1801の主な機能強化、改善は以下の通り。
Virtual Machine ManagerでのWindows Serverサポート拡充:ネストされた仮想化、ソフトウェアロードバランサーの構成、ストレージのQoS(Quality of Service)構成およびポリシーのセットアップが可能に。またVMware UEFI(Unified Extensible Firmware Interface) VM(仮想マシン)からHyper-V VMへの移行も可能になった。Windows Server, version 1709のサポートに加え、ホスト監視および管理、「フォールバックHGS」、暗号化されたSDN仮想ネットワークの構成、Hyper-V上のLinux Shielded VMの管理、バックアップのサポートが追加された
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