【 xfs_info 】コマンド――XFSファイルシステムの詳細情報を表示するLinux基本コマンドTips(195)

本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、XFSファイルシステムの詳細情報を表示する「xfs_info」コマンドです。

» 2018年03月29日 05時00分 公開
[西村めぐみ@IT]
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 本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、XFSファイルシステムの詳細情報を表示する「xfs_info」コマンドです。

xfs_infoコマンドとは?

 「xfs_info」は、XFSファイルシステムの詳細情報を表示するコマンドです ※1。

 Ubuntu 14.04 LTSでは、XFSファイルシステム用のパッケージがデフォルトでインストールされていません。xfs_infoコマンドや「xfs_repairコマンド」(連載第192回)など、XFS用の基本コマンドは「sudo apt install xfsprogs」でまとめてインストールできます。

※1 ファイルの管理方式自体や管理方式にのっとってフォーマットした記憶領域のことを「ファイルシステム」と言う。XFSはファイルシステム自体の更新情報を記録するジャーナリングに対応したファイルシステムであり、システム障害に強い。CentOS 7のデフォルトのファイルシステムはXFS。





xfs_infoコマンドの書式

xfs_info [オプション] 場所(マウントポイント)

※[ ]は省略可能な引数を示しています。




xfs_infoの主なオプション

短いオプション 意味
-t ファイル mtabファイルを指定する

※2 mtab(mounted file systems tableの略)は、デバイスのマウント情報を記録したファイル。デフォルトは/etc/mtab。





XFSファイルシステムの情報を表示する

 「xfs_info 場所」で、指定した場所にマウントされているファイルシステムの詳細情報を表示します(画面1)。

 指定する場所は必ずしもマウントポイントである必要がありません。マウントポイントではないファイルやディレクトリを指定した場合も、そのファイルやディレクトリが配置されているファイルシステムの情報を表示します(画面2)。

 指定した場所のファイルシステムがXFSでなかった場合は、「XFSではない」という意味のメッセージを表示します(画面3)。

コマンド実行例

xfs_info 場所

(指定した場所が含まれているファイルシステムの詳細情報を表示する)

xfs_info /

(ルートにマウントされているファイルシステムの詳細情報を表示する)(画面1


画面1 画面1 XFSファイルシステムの詳細情報を表示したところ /にマウントされているものを対象とした
画面2 画面2 ファイルを指定してファイルシステムの詳細情報を表示したところ
画面3 画面3 指定した場所がXFSではなかった場合の表示


筆者紹介

西村 めぐみ(にしむら めぐみ)

PC-9801NからのDOSユーザー。PC-486DX時代にDOS版UNIX-like toolsを経てLinuxへ。1992年より生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『Accessではじめるデータベース超入門[改訂2版]』『macOSコマンド入門』など。2011年より、地方自治体の在宅就業支援事業にてPC基礎およびMicrosoft Office関連の教材作成およびeラーニング指導を担当。


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