別の行を参照しているのにロック待ちが発生した(処理遅延)SQL Serverトラブルシューティング(69)(2/2 ページ)

» 2018年04月18日 05時00分 公開
[椎名武史@IT]
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解決方法

 ロック元のオブジェクトやセッションが確認できれば、解決方法はトラブル39と変わりません。

 しかし原因がロックのエスカレーションであり、ロックのエスカレーションを発生させたくない場合は、無効にすることもできます。インスタンス全体でロックのエスカレーションを無効にする場合は、トレースフラグの1211と1224を有効にします。テーブル単位でロックのエスカレーションを無効にする場合は、ALTER TABLEのコマンドを使用して対象テーブルのLOCK_ESCALATIONをDISABLEに設定します。

「別の行を参照しているのにロック待ちが発生した」場合の解決方法

  1. dm_exec_requestsやdm_tran_locksで処理が中断している原因を確認する
  2. トレースフラグ1211と同1224を有効にする(関連記事
  3. ALTER TABLEのコマンドを使用して対象テーブルのLOCK_ESCALATIONをDISABLEに設定する



筆者紹介

内ヶ島 暢之(うちがしま のぶゆき)

ユニアデックス株式会社 NUL System Services Corporation所属。Microsoft MVP for Data Platform(2011〜)。OracleやSQL Serverなど商用データベースの重大障害や大型案件の設計構築、プリセールス、社内外の教育、新技術評価を担当。2016年IoTビジネス開発の担当を経て、現在は米国シリコンバレーにて駐在員として活動中。目標は生きて日本に帰ること。

椎名 武史(しいな たけし)

ユニアデックス株式会社所属。Microsoft MVP for Data Platform(2017〜)。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。


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