Intelがパートナーと作成した新しい5Gインフラのレファレンスデザインにより、通信サービスプロバイダーは新たな収益源となるサービスを迅速に展開できる。
Intelは2018年6月12日(米国時間)、パートナーと共同で新しい5Gインフラのレファレンスデザインを作成したと発表した。このレファレンスデザインにより、通信サービスプロバイダー(CoSP)は新たな収益源となるサービスを迅速に展開できるとしている。
5Gインフラのレファレンスデザインは、統合されたさまざまなパートナーの市販コンポーネントを利用するもので、顧客がソフトウェア定義型でクラウド対応のアジャイルな5Gネットワークを迅速に展開するための青写真の役割を果たす。このネットワークは仮想現実(VR)、混合現実(MR)、拡張現実(AR)、スマートリテール、産業オートメーション、IoT(Internet of Things)、クラウドゲームをサポートするという。
Intelは、新しいレファレンスデザインの重要な特徴として、業界の潮流であるオープンプラットフォームや業界標準を採用していることを挙げる。それらがもたらす効率性の恩恵を受け、企業は収益を生むサービスをエンタープライズおよびコンシューマー向けに迅速に展開できるという。
また、新しいレファレンスデザインにより、企業は動的ワークロード処理や統合型クラウドオーケストレーションを利用して、ネットワークリソースを集中管理できるようになるという。
さらにIntelは、このレファレンスデザインを使って、インテグレーターやODM(Original Design Manufacturing)、OEM(Original Equipment Manufacturing)、ISV(Independent Software Vendorなど)が、スケーラブルで柔軟なオープンアーキテクチャ上で、CoSP向けにエンタープライズソリューションを開発できるとしている。
5Gインフラのレファレンスデザインでは、以下のソリューションが統合されている。
Intelのデータセンターグループ通信インフラ部門のバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーを務めるキャロライン・チェン氏は、「仮想化されたクラウド対応の5Gインフラのレファレンスデザインは、通信業界に5Gへの道を提示する。CoSPはこのレファレンスデザインを利用して、新サービスを迅速に展開し、エッジコンピューティングおよびサービスの開発に弾みをつけることができる。このレファレンスデザインが提供する統合済みコンポーネント間の相互運用性と、定評あるIntel技術は、市場投入期間の短縮に貢献する」と述べている。
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