Nefry BTをインターネットに接続するため、利用するWi-Fi情報を設定します。なおこの設定はNefry BTをPCに接続していなくても可能です(モバイルバッテリーやコンセントからの給電で大丈夫です)。
Nefry BTに電源を入れた状態で、PCから「NefryBT-XXXX」というWi-Fiに接続します。これはNefry BTが発している無線です。
自動でNefry BTの設定ウィンドウが立ち上がります。「Not found」のエラーメッセージが表示された場合は「Move to top」をクリックしてください。「Setup Wi-Fi」のリンクをクリックします。
利用するWi-FiのSSIDとパスワードを入力します。ページ下部には利用できるWi-Fiの一覧が表示されます(Nefry BTや多くのIoTデバイスでは、5GHz帯域は利用できません)。
「Save」を選択して保存すると、緑のLEDが点滅して再起動します。
再度Nefry BTの設定ページから「DataStore」を選択します。
SecretKeyにはSettingでコピーしたURLの後半部、「Event」には自身が付けたEvent Nameを記入して「Save」で保存します。
ポストの蓋が閉じているときは磁石がくっつき、開いたら離れるよう、位置を調整して設置します。
今回は、設置箇所が分かりやすいよう透明ボックスに入れてみました。
完成したので早速試してみましょう。
ポストが開かれると、設定したメールが届きました。
このように、本稿で初めてIoT開発にトライした人は、想像よりもずっと簡単に実装できると驚かれたのではないでしょうか。実運用してみると、「モバイルバッテリーの充電が大変」「風に吹かれて誤作動」などと新たな課題が出てくると思います。でもそれは、そのときにまた改善策を考えてみましょう。
IoTアプリケーション開発において、ビジネス課題を解決したり、新たなサービスを開発したりするには、PoC(概念実証)を繰り返していくことが不可欠です。取りあえずやってみることが、開発の第一歩になります。
第2回は、傾きセンサーというモノの傾きを検出するセンサーを使って、手紙がポストに投函された時間をスプレッドシートに記録する仕組みを実装します。
大学までは文系で法学を学んでいたが「モノを作れる人」に憧れて知識ゼロからWebエンジニアの道へ。現在はIoT中心のエンジニア、テクニカルライターとして活動。Node.js日本ユーザーグループ内の女性コミュニティー「Node Girls」を主催。
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