アマゾンジャパンがECサイト向け決済サービスとして展開していた「Amazon Pay」を、実店舗でのスマホ決済に対応させた。Amazonショッピングアプリに表示されるQRコードを使って、飲食店や美容院、衣料品店などの実店舗でキャッシュレス決済ができるようになる。
アマゾンジャパンは、2018年8月29日から実店舗での「Amazon Pay」によるスマートフォン決済を開始した。
スマートフォン用の「Amazonショッピングアプリ」に表示されるQRコードを使って、飲食店や美容院、衣料品店などの実店舗での支払いができるようになる。
Amazon Payは「Amazonアカウント」に登録した配送先やクレジットカード情報を利用して、Amazon以外のECサイトでも買い物ができるサービス。2015年5月に日本での事業を開始し、2016年9月に「定期購入機能」が追加された。ECサイトを運営する中小企業を中心に、既に数千社以上の販売事業者が利用しているという。
今回、実店舗での決済に対応したことで、消費者側にとっては、Amazonアカウントで購入できる商品やサービスの幅が拡大するメリットがあると説明。
また、販売事業者にとっては、消費者に広くなじみのあるAmazonアカウントを使った決済でスムーズな購入体験を提供でき、顧客利便性や新規顧客獲得の向上を図れる他、最短2クリックで買い物が完了する利便性により“かご落ち”が減り、コンバージョン率のアップなど、ビジネスの成長につながる効果が期待できるという。また、Amazonの世界水準のセキュリティにより、安全な取引をサポートするとしている。
Amazon Payによる実店舗でのスマートフォン決済は、当初は、Amazon Payの公式認定制度「グローバルパートナープログラム」のパートナーであるNIPPON PAYの完全子会社、NIPPON Tabletが提供する店舗向けタブレット端末が設置されている店舗でのみ利用できる。
今後、さまざまな規模、業態、販路で事業を展開する販売事業者のビジネスをサポートできるように、Amazon Payのサービスを強化していくとしている。
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