Windows 10ではアップグレード後10日間は「前のバージョンのWindows 10に戻す」を使って、アップグレード前のバージョンにロールバックできます。ただし、ディスクの空き領域が十分でない場合、それ以前にクリーンアップされる可能性もあります。
Windows 10 バージョン1803からは、既定の「10日」を最大で「60日」に延期することが可能になりました。コマンドプロンプトまたはWindows PowerShellで以下の「DISM」コマンドを実行することで、最大の60日に延期できます(画面8)。なお、60日より大きな値を設定した場合、10日に戻ります。
DISM /Online /Set-OSUninstallWindow /Value:60 DISM /Online /Get-OSUninstallWindow
筆者はWindows 10 バージョン1607 Enterprise/Educationエディションの「2018年10月サポート終了」(当初の予定)を受け、今回、最後に残しておいたバージョン1607の検証環境をバージョン1803にアップグレードしました。前述したように、Enterprise/Educationエディションのサポートはさらに6カ月延長されました(リリース後30カ月)。もしかすると、バージョン1607の環境が必要になるかもしれないので、この設定を行っておきます。
2018年9月27日(米国時間)、WSUS向けにWindows 10 バージョン1703、1709、1803の機能更新プログラムの新しいパッケージが提供されます。新しいパッケージはx64版のみを含む機能更新プログラムです。従来の機能更新プログラムはx86版とx64版を含みますが、WSUSとクライアント間はクライアントの環境に応じて適切なイメージがダウンロードされます。
新しいx64版のみを含む機能更新プログラムを利用すると、Microsoft UpdateからWSUSの配布ポイントへのダウンロードサイズを削減できます。なお、x86版のみの機能更新プログラムの提供は予定されていません。
岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Cloud and Datacenter Management(Oct 2008 - Sep 2016)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。Microsoft製品、テクノロジーを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。近著は『Windows Server 2016テクノロジ入門−完全版』(日経BP社)。
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