Googleが「Cloud Search Connector SDK」をオープンソース化、企業内のあらゆるデータを検索可能に企業内データを「Google検索」

Googleは、「Cloud Search Connector」の作成を支援する「Cloud Search Connector SDK」と、同社が作成したリファレンスコネクタをオープンソース化して公開した。企業内のユーザーが、企業内のさまざまなデータをGoogle検索のように調べることができるようになる。

» 2019年01月28日 12時00分 公開
[@IT]

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 Googleは2019年1月25日(米国時間)、「Cloud Search Connector」の作成を支援する「Cloud Search Connector SDK」と、同社が作成した全てのリファレンスコネクタをオープンソースとして、公開したと発表した。

 公開されたSDKとリファレンスコネクタは企業ユーザーに役立つ。Googleの「Cloud Search」を使って、自社の全てのデータを、「Google検索」と同様に高速かつ高精度、直感的に検索できるようになるからだ。

Cloud Search Connectorとは?

 Cloud Search Connectorは、「Cloud Search Indexing API」と企業のリポジトリをつなぐパイプとして機能する。すなわち、コンテンツとアイデンティティーそれぞれのインデックスを作成するために利用できる。エンタープライズデータに対して、サードパーティーが安全な検索サービスを提供するための基本的な構成要素が、Cloud Search Connectorだ。

 Cloud Search Connectorを用いることで、企業内の従業員はオンプレミスやクラウド、さらにはSaaSのアプリケーションで検索を行い、仕事に必要な情報を効率良く収集できる。ストレージだけでなく、コラボレーションやERP、販売、サポートなどの各システムが検索対象になる。

 Cloud Search Connector SDKは、数カ月前にGoogleのCloud Searchパートナー向けにリリースされた。開発者が使いやすいように設計されており、さまざまな一般的タスク、例えばサービス通信やマルチスレッドAPIオペレーション、トラバーサル戦略、コネクタ構成、エラー処理などに利用できる。Googleが開発したリファレンスコネクタは、さまざまなエンタープライズリポジトリやトラバーサル戦略に対応したSDKの使い方を例示している。

 GoogleのパートナーはCloud Search Connector SDKとAPIを使って、次のようなさまざまなサードパーティーリポジトリのコネクタを開発済みだ。

  • ストレージソリューション 「Amazon S3」「Box」「Microsoft OneDrive」など
  • コラボレーションソリューション 「Atlassian Confluence」「Jira」「Microsoft SharePoint」など
  • 販売、サポート、ERPソリューション 「Salesforce」「SAP」「ServiceNow」など

 この他、Cloud Search Connectorディレクトリでは、80以上のコネクタが紹介されている。

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