Microsoftは、フルマネージドデータ統合サービス「Azure Data Factory(ADF)」に各種データストアからデータを取り込むためのコネクターを拡充した。
Microsoftは2019年2月4日(米国時間)、「Microsoft Azure」で分析ワークロードを実行するためのフルマネージドデータ統合サービス「Azure Data Factory(ADF)」に各種データストアからデータを取り込むためのコネクターを拡充したと発表した。
ADFでは、80種類以上のデータソースからシンプルなドラッグ&ドロップでデータをコピーできる。さらに柔軟な制御フローや豊富なモニタリング機能、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)機能により、SLA(サービスレベル契約)に合わせてETL/ELT(抽出、変換、ロード/抽出、ロード、変換)フローを運用管理できる。
Microsoftが今回、対応可能な分析ワークロードのシナリオや可能性を広げる一連の新しいADFコネクターをリリースしたことで、例えば次のような処理が可能になった。
今回リリースされた新しいコネクターと、既存コネクターに追加された機能の概要は、次の通り。
既にサポート済みのSQL APIに加えて、MongoDB APIとの間でデータを双方向にコピーできるようになった。Azure Cosmos DBへの書き込みについては、Azure Cosmos DBバルクエグゼクタライブラリ上にコネクターシンクが作成され、パフォーマンスの最大化を図れる。
ADFでは、Amazon S3コネクターでS3エンドポイントのカスタム構成が可能だ。このため、Amazon S3コネクターを使って、Amazon S3サービスだけでなく、任意のS3互換ストレージプロバイダーからデータをコピーできる。
Google Cloud StorageはAmazon S3と互換性があるため、Google Cloud Storageからデータをコピーすることが可能だ。このデータコピーは、Amazon S3コネクターと、Google Cloud Storageの対応するS3エンドポイントを使って行う。
MongoDBの機能のカバー範囲、パフォーマンス、スケーラビリティに関するフィードバックを踏まえ、MongoDBコネクターの新バージョンをリリースした。このコネクターは、接続オプション付きの汎用MongoDB接続文字列や、ネイティブMongoDBクエリ、階層データの抽出など、MongoDBの包括的なネイティブサポートを提供する。
「Azure Database for MariaDB」からデータをコピーできる。
さまざまなRESTfulサービスやアプリケーションからデータをコピーできるようになった。ADFでは、汎用HTTPコネクターに加えて、目的を絞ったRESTコネクターが提供されている。RESTコネクターは、Azure Active Directory(AAD)や、サービスプリンシパル認証、AzureリソースのマネージドID認証、改ページルールをサポートする。
ADFは、ODataエンドポイントからデータをコピーする際に、サービスプリンシパル認証とAzureリソースのマネージドID認証をサポートする。
ODataプロトコルとサービスプリンシパル認証を使用して、「Dynamics AX」からデータをコピーできるようになった。「Dynamics 365 Finance and Operations」からデータをコピーするために、Dynamics AXコネクターを使うこともできる。
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