MaaSで道交法をどうこうする10のおまじない：IT用語解説系マンガ：食べ超（157）（4/4 ページ）

» 2019年02月20日 05時00分公開

[倉田タカシ（@deadpop），＠IT]

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私さん「電車が遅れた……あらっ？」マルコフ君「急いでるのかい？　乗っていきな！」私さん「もしかしてこれマルコフ君の副業？」マルコフ君「社長がやろうとしてるMaaSサービスの実験なんすよ」私さん「私がその事業で提携予定の企業に向かう途中なのは知ってる？」マルコフ君「へーそうなんすか」社長「アイデアとスピリットで公共交通のニッチにコミットする……それがMaaSである！」社長「ひらめいた!!　この案を先方に伝えてくれ」私さん「うわー口頭でですか」ソーシャルトラベリングシステム！　Twitterで広告をツイートしてそれがRTされた数だけ移動できます射幸性　ゲーム性　映え　私さん「えーとわたくしの権限で没にしてもよろしいでしょうか」社長「マンパワードモビリティーほにゃらら!!」私さん「ほにゃららも思い付いてから言ってください」社長「IT業に従事しつつモビリティーも提供するソリューション！」私さん「やりたくなさのデータを提供したいです」

提携先「どーもーお世話になりますー」私さん「あっ提携先の社員の方！」提携先「せっかくですから移動しながら私ども私どものアイデアをプレゼンします」私さん「あっはい」モビリティーをクラウド化！文字通りに私さん「どういう原理なんですか」提携先「未来の夢のテクノロジーですね……」提携先「アジャイルモビリティー！　イテレーションを繰り返しながら目的地に向かいます」私さん「上品に申し上げると没ですわ」提携先「つまりご検討くださるということですね」社長「5G回線の電波で人間を物理移動させよう！」私さん「存在しない超テクノロジーをプランに混ぜないでください!!」私さん「ところでマルコフ君今どこに向かってるか分かってる？」マルコフ君「あっ分かんないっす」Malfunction as a Service （サービスとしての不具合）……　そんな文言が私の脳裏をよぎったのでした

筆者プロフィール

倉田タカシ

イラストレーター、マンガ家、文筆業、Web制作業。

著書「母になる、石の礫【つぶて】で」（早川書房）、「うなぎばか」（早川書房）など

河出書房新社『NOVA2』『NOVA10』、東京創元社『量子回廊』に短編を収録。共作Web企画『旅書簡集　ゆきあってしあさって』に参加中。

http://yukiatte.tumblr.com/

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