MatrixFlowは、クラウド型AI構築プラットフォーム「MatrixFlow」のβ版のサービス提供を開始した。プログラミング不要で、マウス操作だけでAIを構築できる。無料で利用できるプランも用意した。
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MatrixFlowは2019年4月10日、クラウド型AI(人工知能)構築プラットフォーム「MatrixFlow」のβ版のサービス提供を開始した。プログラミング不要で、マウス操作だけでAIの構築や活用が可能だとしており、AI人材不足の解消を図る。
MatrixFlowサービスでは、データ管理から始め、前処理・データ解析、レシピ管理、学習、モデル管理、推論という段階を踏んでAIを構築し、活用する。これらは、Webブラウザのユーザーインタフェースを使ってマウスだけで操作できる。需要予測や画像検索、自然言語処理などに向けたAIを構築できるとしている。
データ管理では、AIに学習させるデータを用意する。レシピ管理では、レシピと呼ぶAIの設計図を作る。マウスのドラッグ&ドロップ操作で処理ブロックを配置し、処理ブロック同士を結ぶことでAIを構築する。プログラミングは不要だ。
処理ブロックとして、分類向けのPassive Aggressive分類器や確率的勾配降下法など、回帰分析向けのラッソ回帰やフーバー回帰など、ディープラーニング向けの全結合層や2次元畳み込み層などが用意されている。
レシピ管理で構築したAIモデルに、データ管理で用意したデータを学習させる。こうして構築したAIを適用して、新たに用意したデータに対して予測させるのが推論である。
MatrixFlowサービスの利用プランには現在、機能に制限があるが無料で利用できるフリープランと、利用料金が1カ月当たり30万円のベーシックプランの2つが用意されている。フリープランは、データ管理でアップロードできるファイル形式がCSVファイルのみで、データ容量の上限は300KB、レシピ管理では作成したレシピを保存できない。
MatrixFlowでは、今後、より安価に利用できるようにするライトプランの開発を予定している。さらに製品版に向けて、各プランの機能を充実させるとしている。
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