銀行口座情報を窃取する「モバイル向けマルウェア」が増加中 Kasperskyサイバー脅威レポートを発表

Kaspersky Labが公開したサイバー脅威レポートによると、2019年第1四半期は、銀行口座の認証情報や金銭を窃取するモバイル向けのマルウェアが増加したという。検知したバンキング型トロイの木馬は約3万種で、それらによる攻撃は31万2235件を数えた。

» 2019年06月07日 08時00分 公開
[@IT]

 Kaspersky Labは2019年6月5日、2019年第1四半期(1〜3月)のサイバー脅威レポートを公開した。同レポートによると、銀行口座の認証情報や金銭を窃取することを目的としたモバイル機器向けのマルウェアが増加した。

 2019年第1四半期にKaspersky製品で観測した悪意ある攻撃は、世界203の国や地域で8億4309万件だった。また、同社のWebアンチウイルスコンポーネントが検知した悪意あるURLは、1億1364万件(ユニーク数)だった。

 中でも目立ったのは、オンラインバンキングを標的とするマルウェア。2019年第1四半期にKaspersky製品が検知したバンキング型トロイの木馬は約3万種。それらによる攻撃は、31万2235件(ユニーク数)を数えた。

画像 2019年第1四半期のランサムウェア型トロイの木馬によって攻撃されたユーザー数(出典:Kaspersky

オンラインバンキングを標的としたマルウェア「Asacub」

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