ソフォスは、2018年12月から2019年1月にかけ、日本の200人を含む3100人の世界中のIT意志決定者に「EDRの重要性」について調査した結果を説明した。
ソフォスは2019年6月19日、同社が第三者機関を通じて調査した「EDR(Endpoint Detection and Response)の重要性」に関する記者説明会を開催した。2018年12月から2019年1月にかけ、日本の200人を含む3100人の世界中のIT意志決定者にインタビューした結果を、EDR利用という観点でまとめたものだ。
ソフォス エンタープライズ営業本部 セキュリティソリューションエバンジェリストの佐々木潤世氏によると、「サイバー攻撃の被害に遭った企業の平均(被)攻撃回数」は2回で、一度攻撃された企業は再攻撃される傾向があることが、調査結果から分かったという。「攻撃はサーバ、またはネットワークで検出されることが多い。EDRをサーバにも適用する必要がある」
今回の調査では、Sophos製品に限らずEDRを有している組織(以下、EDR所有組織)と、EDRを有していない組織(以下、非所有組織)として、2群に分けた結果をグラフ化している(EDR所有組織は世界中で全体の約3割)。その結果、被害に遭った回数はEDR所有組織の方が少なく、感染端末台数も少ない傾向が出ている。
また、「組織が2018年に受けた中で最も重大なサイバー攻撃は、検知される前に、どのくらいの期間潜伏していたと考えるか」という問いに対しては、「1時間より少ない」または「1〜4時間」という回答が、EDR所有組織の方が多くなっており、非所有組織よりも早めに検知できているという結果が出ている。
さらに調査結果では、EDR所有組織に対して「有効に利用していると思うか」と質問している。この問いの回答としては「使いこなしている」「まぁまぁ使いこなしている」の合計が40%程度となっており、大半が使いこなせていないと認識しているという。
「多くの組織は、EDRを使いこなせるようになれば、より効果が上がると考えている。SophosとしてもレポートやUIなど、分かりやすいEDRソリューションを提供できるように開発を進めることで、今までセキュリティに費やしていたワークロードを減らすことができるのではないだろうか」
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