Kongがサービスメッシュの「Kuma」をオープンソースで提供開始多様な環境にまたがるメッシュを容易に生成

Kong(旧社名Mashape)は2019年9月10日(米国時間)、サービスメッシュのためのコントロールプレーン「Kuma」をオープンソースで提供開始した。

» 2019年09月17日 08時00分 公開
[三木泉@IT]

 Kong(旧社名Mashape)は2019年9月10日(米国時間)、レイヤー4/レイヤー7のトラフィック制御が可能なサービスメッシュのためのコントロールプレーン、「Kuma」をオープンソースで提供開始した。

 KumaではプロキシとしてEnvoyを用いている。そしてKubernetesだけでなく他のコンテナ環境、サーバ仮想化、物理マシンなど、多様なアプリケーション動作環境にまたがって、統合的なサービスメッシュの構成と管理を容易に行えるとしている。

 Kongの共同創立者でCTOであるマルコ・パラディーノ氏は発表のブログポストで、「高速データプレーンと高度なコントロールプレーンの組み合わせにより、ユーザーはKubernetes CRDまたはRESTful APIを使用して、わずかなコマンドで簡単にアクセス許可を設定し、メトリックを取得し、ルーティングルールを設定できる」と説明している。

 また、プレスリリースは次のように述べている。

 「第一世代のメッシュは成熟したコントロールプレーンを備えておらず、かなりの手作業と、多くの場合カスタムビルドを必要としていた。コントロールプレーンが登場したものの、それは使いづらく、デプロイするのが難しいか、未熟な独自ネットワークライブラリ上に構築されていた。一方Kumaは、使いやすさを念頭に設計されており、サイドカープロキシにおける事実上の業界標準であるEnvoyの採用で、メッシュの迅速な展開を可能にする」

 Kumaは、実稼働環境でサービスメッシュを実行している150以上の企業組織からKongが学んだ教訓を基に構築されているという。同社はまた、Envoyプロジェクトへの貢献を継続する予定という。

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