ミシガン州立大などの研究チーム、サイバー犯罪ネットワークの特徴を解明犯罪に応じて“緩やかな集団”を形成

ミシガン州立大学などの研究チームがサイバー犯罪ネットワークの一般的な属性を特定し、こうしたグループがどのように活動し、連携しているのかを明らかにした。

» 2020年01月21日 12時00分 公開
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 ミシガン州立大学(MSU)などの研究チームがサイバー犯罪ネットワークの一般的な属性を特定。「世界で年間4450億〜6000億ドルの損害を引き起こしている」と推計される、こうした犯罪ネットワークがどのように活動し、連携しているのかを明らかにした。前例がほとんどない研究成果だという。

 MSU刑事司法学教授で研究論文の共著者トーマス・ホルト氏は、こう説明する。「テレビドラマのように、組織の親玉が子分たちに、金融機関へのサイバー犯罪を命じているわけではない。さまざまな国や集団がサイバー犯罪に関与しているが、最も大きな損害を引き起こしているのは、“緩やかな集団”だ。個人個人が1つのことを行うために集まり、大きな成功を収め、事が終わると集団はなくなる」

 さらに同氏は、「オンラインでは、犯罪ネットワークの活動を追跡するのは非常に難しい。われわれは、サイバー犯罪者が組織で活動するのを調査したが、彼らは犯罪に応じて別々の集団を形成している。彼らはお互いに関わっているが、複数年や複数世代にわたる洗練された集団ではない」と述べている。

サイバー犯罪ネットワークの具体例

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