Microsoft、「Visual Studio Code」の「February 2020」リリースを公開TypeScriptの呼び出し階層に対応

Microsoftは、クロスプラットフォームエディタ「Visual Studio Code」の最新版「February 2020」リリース(バージョン1.43)を公開した。ワークベンチで検索エディタ機能を正式に搭載した他、言語対応などに改良を施した。

» 2020年03月16日 20時00分 公開
[@IT]

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 Microsoftは2020年3月10日(米国時間)、WindowsやLinux、macOSに対応するクロスプラットフォームのエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)の最新版「February 2020」リリース(バージョン1.43)を公開した(該当するツイートの公開日に従った)。

 VS Codeのバージョン1.43では、ワークベンチやエディタ、言語、アクセシビリティーなどに関して多くの改良を施した。主な改良点は次の通り。

検索エディタ機能を搭載

 今回、ワークベンチ上で検索エディタ機能を正式に搭載した。ワークスペースの検索結果をフルサイズエディタで表示でき、構文をハイライト表示する他、オプションで前後の数行も表示できる。これは以前から要望が高かった機能だ。

 次の画面は、「SearchEditor」の検索結果だ。一致箇所の前後2行も表示している。

検索結果の前後2行を表示したところ(出典:Microsoft

 検索エディタ機能では、[移動]-[定義に移動]([F12]キー)コマンドなどで検索結果をナビゲートすることもできる。オプションで設定すれば、ダブルクリックでソース位置を開くことも可能だ(「search.searchEditor.doubleClickBehaviour」設定で構成可能)。

検索結果への新しい移動方法(クリックで再生、出典:Microsoft

 「Search Editor: Open New Search Editor」コマンドを使って、または検索ビュー最上部の「Open New Search Editor」ボタンによって、新しい検索エディタを開くこともできる。

枠の交差部分をドラッグ可能に

 ワークベンチで枠の操作を改善した。2つの枠の交差部分をつかんでドラッグすると、2つの枠のサイズを同時に変更できる。この機能はエディタ枠でこれまでも利用できていたが、エディタとビューの間のエッジでも有効になった。

枠の交差部分をドラッグする画面(出典:Microsoft

ミニマップのサイズ設定を改善

 エディタの右端にある「ミニマップ」の垂直レイアウトの際に新しい「fit」オプションと「fill」オプションが利用できるようになった。fitオプションでは、エディタの高さがミニマップの高さの上限になる。fillオプションでは、ミニマップの高さは、常にエディタの高さになる。

ミニマップのサイズ設定を変更する画面(出典:Microsoft

カラム選択モードを追加

 エディタのカラム選択モードを改善した。[選択]-[Column Selection Mode]でアクセスできる新しいカラムモードのトグルを使って、テキストブロックを素早く選択できるようになった。

カラム選択モード画面(出典:Microsoft

テキスト選択時の空白文字のレンダリングを改善

 エディタ上の選択されたテキスト内の空白文字のみをデフォルトでレンダリングするように改善した。

空白文字のレンダリング結果(出典:Microsoft

Linuxスクリーンリーダーのサポート

 アクセシビリティーの改善もある。Linux用スクリーンリーダーの「Orca」を新たにサポートした。

 Orcaを使うと、Linux上で画面のユーザーインタフェースの音声読み上げを利用できる。

テンプレート文字列への変換に対応

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