「Nutanix Clusters on Azure」が発表Azure Arcでも連携

NutanixがMicrosoft Azure上でNutanixインフラを動かすことのできる「Nutanix Clusters on Azure」を発表した。Microsoftとは支払いをはじめ、踏み込んだ提携を行っている。

» 2020年09月09日 10時20分 公開
[三木泉@IT]

この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。

 Nutanixは2020年9月8日(米国時間)、Microsoftとの提携で、NutanixインフラをMicrosoft Azureで動かせる「Nutanix Clusters on Azure」を発表した。2社は、2020年8月にNutanixが一般提供開始を発表した「Nutanix Clusters on AWS」を超える統合を進めていることを明らかにした。同サービスは、現在限定顧客にプレビュー提供の段階。

 

ディーラジ・パンディ氏(左)とスコット・ガスリー氏(右)

 Nutanix Clusters on Azureは、Azureの物理サーバにNutanixのプラットフォームソフトウェアを自動インストールし、動かせるというもの。ここまではNutanix Clusters on AWSと同様だ。

 NutanixとMicrosoftはさらに踏み込んで、調達およびサポート面で連携する。まずMicrosoftは、Nutanixソフトウェアのライセンス支払いに、Azure Creditを使えるようにする。Nutanixユーザーは既存のライセンスをNutanix Clusters on Azureに適用することができるし、オンデマンドの利用はAzure Marketplaceから行うこともできるという。Azure Marketplaceでは、AzureのサーバとNutanixのソフトウェアへの支払いを一括して行える。

 Nutanixの年次カンファレンス「Nutanix .NEXT」のオンライン配信に登場したMicrosoftのクラウド&AI担当エグゼクティブバイスプレジデント、スコット・ガスリー氏は、Azureで提供しているマルチクラウド管理ツール「Azure Arc」での連携についても説明した。

 「NutanixをAzureで動かせる一方、Azure Arcによって、Azureのサービスを既存のオンプレミスのNutanixインフラ上で動かすことができる。ロールベースのアクセス制御や監査を含めた重要な機能を、完全にハイブリッド環境で適用できる」

 Nutanix on Clusters Azureは、2社の共同サービスというわけではないが、既存のNutanixユーザー、Azureユーザーのどちらにとっても、これまでの環境を延長する感覚で利用できるソリューションを目指している。

 Microsoftは、サポートでもNutanixと協力するという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。