Google、「Google Cloud」でのWindows Server VM管理を容易にWindows Serverワークロードの管理を支援

Googleは「Google Cloud」でWindows Serverワークロードの管理を容易にする新機能を発表した。起動画面診断やWindows Serverの自動アップグレード、新しい診断ツール、改良されたライセンスレポートなどがある。

» 2020年10月01日 16時00分 公開
[@IT]

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 Googleは2020年9月17日(米国時間)、「Google Cloud」でのWindows Serverワークロードの管理を容易にするさまざまな新機能を発表した。

 発表された機能は、起動画面診断やWindows Serverの自動アップグレード、新しい診断ツール、改良されたライセンスレポートだ。概要は次の通り。

起動画面診断(β版)

 Windows VM(仮想マシン)のトラブルシューティングをより簡単に実行できるようになった。RDP(Remote Desktop Protocol)が機能しない場合でも、Windows VMの起動画面をスクリーンショットとしてキャプチャーできる。

 起動プロセス中にVMにアクセスできない場合や、破損したディスクイメージを使ってVMを開始しようとした場合、VMからスクリーンショットをキャプチャーすることで、問題を診断しやすくなる。

Google CloudのCloud Console内から、VMのブルースクリーンを直接確認できる(出典:Google)

「Windows Server 2008」の自動アップグレード(β版)

 既に延長サポートが終了した「Windows Server 2008」のインプレースアップグレードを実行し、インスタンスを簡単にアップグレードできるようになった。「gcloud」コマンドを使って、現在のVMをバックアップし、アップグレードを実行する。処理に失敗した場合は、自動的にロールバックできる。Windowsのインプレースアップグレードが機能するかどうかを素早くテストした上で、大規模なアップグレードを自動化する際に役立つ。

診断情報の収集(β版)

 Windows VM用の新しい診断ツールを利用すると、診断情報を収集しやすく、素早く効果的にトラブルシューティングを実行できる。ユーザーが自らトラブルシューティングを進める場合の他、Google Cloudのサポートを依頼するときに利用できる。

ライセンスレポートツール

 単一テナントノードを使用しているGoogle Cloudのユーザーは、新しいWindowsライセンスレポートツールを使って、ライセンス使用状況の調査プロセスを自動化できる。物理コアベースのライセンス使用状況を数値化したレポートを素早く包括的に生成できる。このツールはWindows環境で動作し、ログデータを取り込んでグラフィカルな調査結果とレポートを出力する。

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