Android版にバグが見つかった新型コロナウイルス感染症対策の接触確認アプリ「COCOA」でiOS版にも不具合があった。iOS 13.5で発生する。アプリの修正では対処できず、厚生労働省はOSをiOS 14に更新するよう求めている。
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厚生労働省は2021年2月18日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として配布している接触確認アプリ「COCOA」(COVID-19 Contact-Confirming Application)の修正版「1.2.2」を配布開始した。Android版とiOS版の両方が対象で、同省はアップデートするよう推奨している。
今回の修正は、厚生労働省が2021年2月3日に明らかにした、陽性者との接触があっても通知を受け取れないというAndroid版のバグ修正。加えて、COCOAの利用開始後しばらくたつと利用規約などへの同意画面が再度表示されたり、継続使用日数が「0日」になったりと、同アプリが初期状態になるバグも修正した。
今回の修正版の検証過程で発見された、iOS版の不具合に対する対処方法も公開した。iOS版の不具合は、陽性だったことをAndroid端末で登録した場合に、iOSのバージョン13.5(以下、iOS 13.5)が稼働する端末では陽性者との接触があっても通知を受け取れない(Android端末で登録された陽性者情報をiOS 13.5端末では正しく処理できない)というもの。厚生労働省はこれまで、通知を受け取れないバグはAndroid版のみで発生しているとしていた。
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