日立は、「日立指静脈認証装置C-1」と、PCカメラ向け生体認証ソフトウェア開発キット「日立カメラ生体認証 SDK for Windows フロントカメラ」を2021年3月9日に提供開始する。非接触型生体認証機器で、本人確認やキャッシュレス決済などに向ける。
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日立製作所(以下、日立)は2021年3月2日、「日立指静脈認証装置C-1」(以下、C-1)と、専用装置不要のPCカメラ向け生体認証ソフトウェア開発キット「日立カメラ生体認証 SDK for Windows フロントカメラ」(以下、生体認証SDK)を2021年3月9日に提供開始すると発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染リスク低減を目的に、ニーズが高まる「非接触型生体認証機器」を使った本人確認やキャッシュレス決済などに向ける。
従来の指静脈認証装置は指を機器に接触させなければならなかったが、C-1に3本の指をかざすだけで認証できる。数百万人規模の認証情報を管理でき、小売店や飲食店での決済の他、イベント会場の入退管理、レジャー施設での会員管理などに利用できる。バーコードやQRコードの読み取り機能も備える。
生体認証SDKは、PCの内蔵カメラや外付けカメラなどで指静脈認証するソフトウェアの開発キット。生体認証を低コストで実現する。カメラに指をかざすことでPCにログイン可能で、業務システムのシングルサインオンや電子署名といった一連の本人確認も可能だ。可視光の画像から色や形状に基づいて静脈パターンを抽出し、複数の指を用いることで認証の精度を高めた。
日立は日立コンサルティングと連携して、顧客の利用形態やニーズに合わせた「生体認証を活用したDX推進コンサルティング」も提供する。生体認証に関するユースケースの紹介や導入効果のシミュレーション、PoC(概念実証)や導入計画の策定を実施するという。
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