TIOBE Softwareが発表したプログラミング言語の人気ランキング「TIOBEインデックス」の2021年6月版では、Pythonが近いうちに「C」を抜き、首位に迫る様子が見られた。1〜5位は「C」「Python」「Java」「C++」「C#」だった。
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ソフトウェア品質の評価と追跡を手掛けるTIOBE Softwareは、2021年6月版の「TIOBEプログラミングコミュニティーインデックス」(通称「TIOBEインデックス」)を発表した。
TIOBEインデックスは、プログラミング言語の人気を示すランキングで、同社が毎月更新している。今回も「C」が12.54%のレーティングで首位を獲得し、「Python」(11.84%)、「Java」(11.54%)、「C++」(7.36%)、「C#」(4.33%)が2〜5位を占めた。
ここ3カ月の1〜3位について見ると、2021年4月にはC、Java、Pythonだったが、5月に2、3位が入れ替わり、今回と同じくC、Python、Javaの順となった(4、5位は、いずれもそれぞれC++、C#)。
Pythonのレーティングは2018年以降、ほぼ右肩上がりで上昇している。これに対し、Cのレーティングは2021年2月以降、急降下が続いており、Javaも2020年3月以降、下落基調にある。
2021年6月のCとPythonの差は0.7ポイントしかなく、最近のレーティング動向からすると、Pythonは間もなくCを抜いて、TIOBEインデックスで初めて首位に立ちそうだ。TIOBEインデックスは2021年7月に20周年を迎えるが、これまでに首位になった言語は、CとJavaの2つだけだという。
前年同月比のレーティングの変動を見ても、Pythonは上位20言語の中で、上昇幅が3.48ポイント増と最も大きかった。上昇幅が1ポイントを超えた言語は、C++(1.41ポイント増)、アセンブリ言語(1.09ポイント増)、Classic Visual Basic(1.07ポイント増)だけだった。
TIOBE Softwareは今後有望な言語として「Dart」「Kotlin」「Julia」「Rust」「TypeScript」「Elixir」などを挙げたものの、今回、大きな動きはなかったと述べている。
TIOBE Softwareは今回のTIOBEインデックスについて、21〜50位のランキングも非公式に公開している。
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